謎の組織によって幼児化させられた高校生探偵が、さまざまな事件を解決していく人気の漫画「名探偵コナン」。
あらゆるところに事件は散らばっており、様々なファンタジーの要素を含んでいるが、これは現実で解決するには必ずしも「不可能」なものだけではない。
現実でも子供だけの既知や発想で迷宮に陥ってしまいそうだった事件を解決するという事例が時々ある。
ここでは、まるで本当に漫画の中のストーリーのように、子供たちだけで事件を解決したという事例を集めてみた。
矢印で犯人を検挙を促した子供たち
2016年、英国の南部でイースターイベントに参加していた子供たちは、突如怪しげな二人が森の中に向かって逃げていくところを目撃したそうだ。
そのとき、子供たちの頭上には犯人たちを追うヘリコプターが飛んでいた。
警察のヘリが犯人を追っていることを察知した子供たちは、犯人の逃走経路を知らせるために、奇抜なアイディアを思いついたというのだ。
それがまさに、体で矢印の方向を作って警察に知らせるということ。
子供たちはすぐさま地面に寝転んで逃走方向に向かって矢印を作り始めた。これを見た警察は、この矢印のおかげで無事に犯人を検挙することができたという。
母の殺人事件を申告した娘
2011年には、米国カリフォルニア州オークデール市では、22歳の女性ビクトリアペレス(Victoria Perez)が行方不明になる事件が発生した。
ビクトリアの痕跡が全く見えない事件が迷宮の中に落ちていく中で、事件を解決した人は他でもない殺人犯の娘だった。
少女は警察署を訪れ、「自分の母親パメラプレジア(Pamela Fregia)がビクトリアを殺し、ビクトリアの屍が家の前庭に埋められている」という、衝撃的な発言をした。
これを基に捜査を行った警察は、すぐに少女の証言が事実であることを確認することができた。
警察に逮捕されたパメラは「当時のビクトリアが妊娠状態であることを知っていた」と述べ、「ビクトリアを殺した後、赤ちゃんを取り出し、私の子として育てようと計画した」と述べた。
犯人逮捕の決定的な手がかりを提供した少女
現在、仮釈放のない無期懲役を宣告された殺人犯ジェフリー・ウィリス(Jeffrey Willis)が逮捕されたきっかけは少し独特だった。
2014年、散歩を出た女性ジェシカヒリンガ(Jessica Heeringa)を銃で殺害したジェフリーは、殺人にあたって何の証拠を残さないまま約2年間、警察の捜査も困難していた。
その後、ジェフリーは10代の少女に「道に迷ったから携帯電話を使えるようにしてほしい」と接近した後、銃を頭に突きつけ、自分の銀ミニバンに拉致しようとした。
しかし、この少女はジェフリーの脅迫に素直に応じる代わりに、激しく抵抗し無事た住民の家に逃げた。
すぐに警察に会った少女は、ジェフリーの銀ミニバンに関する情報を詳しく説明し、これを基に警察はジェフリーを拘束した。
ジェフリーのバンでジェシカの殺害ツールを発見した警察は、最終的に事件の糸口を解決し、ジェフリーを殺人の疑いで起訴することができた。
多くの小児性愛者を検挙した天才少年
カナダで有名な反小児性愛運動家として活動している男性、ブラッドリーウィルメン(Bradley Willman)は頭脳が普通の人とはずいぶん異なっていた。
14歳の年齢からハッキングを学んだブラッドリーは、児童ポルノにアクセスしたコンピュータを記録し、追跡することができるトロイの木馬プログラムを開発した。
ブラッドリーは、このプログラムを通じて、3年間数百人の小児性愛者を見つける事に成功し、その中には聖職者や兵士、警察や公務員など、さまざまな職種の人々が含まれていた。
一日に最大16時間ずつ、このような行動を繰り返したブラッドリーは、自分が集めた資料をすべて警察に引き渡す小児性愛者の検挙を助けた。
優れた推理力で泥棒を捕まえた少女
2011年には、12歳の少女ジェシカメープル(Jessica Maple)は世を去った曾祖母の家に泥棒が入ってくるという事件に巻き込まれた。
当時の曾祖母の家は窓が割られており、すべての服も散乱している状態で、そこら中の家具が盗まれた状態だった。
そこで、ジェシカは近くの質屋を訪問し、もしかして泥棒がおばあちゃんの家具をこの店に売っていないか調査した。
その結果、ジェシカの勘は予想通りだった。質屋にはおばあちゃんの家具が既に展示されており、ジェシカは質屋に協力を求めて家具を売りにきた泥棒二人の身元を確保することができた。
泥棒の家に直接訪ね、自首を受け出そうとしたジェシカは、しばらく村の有名人となった。