芸能人の親や親族が同じ芸能人や著名人ということも少なくないが、中には、家系図を大きくさかのぼると、戦国武将や明治維新の立役者、はたまた文豪など日本史の教科書を彩る人物に行き当たる、というタレントも存在します。今回はそんな「歴史上の人物」の先祖、親戚という芸能人をまとめました。
ミュージシャンでタレント・DAIGOは、消費税導入などで知られる第74代内閣総理大臣・竹下登の孫であることは広く知られているが、それ以外にも数多くの偉人の子孫であることが分かっています。2020年放送の『はじめまして!一番遠い親戚さん』では、21親等に今でいう三菱グループ、かつての三菱財閥の創業者・岩崎弥太郎、25親等に“近代日本経済の父”と言われ大河ドラマ『青天を衝け』の主人公にもなった渋沢栄一がいると判明しました。さらに、9親等にいる平岡公威という人物は、小説『金閣寺』などで知られる文豪の三島由紀夫です。さらに12親等には幕末志士の西郷隆盛、岩倉具視、19親等には昭和の大スター・加山雄三がいると分かりました。
俳優として活躍中の千葉雄大の先祖にも、日本史の教科書の幕末・明治維新の項目で必ず名前が挙がる人物がいることが分かっている。DAIGOと同じ『はじめまして!一番遠い親戚さん』で千葉の親戚をたどっていくと、11親等にピカソと交流を重ねた日本人画家・藤田嗣治(つぐはる)がいると判明。そこから広げていくと、西郷らと共に幕末から明治にかけて活躍した木戸孝允(桂小五郎)、さらにDAIGOと同じく岩倉、そして加山も登場したのです。つまり、DAIGOと千葉と加山は遠い親戚関係であることも証明され、番組ではDAIGOが「この3人でユニット組みたい!」と感激し、共演した加山も「全然知らなかった!」と感心した様子を見せていました。
1月期クールの主演ドラマ『ブラッシュアップライフ』がヒットしたほか、昨年出演した映画『ある男』の演技で第46回日本アカデミー賞・最優秀助演女優賞に輝いた安藤サクラです。そんな安藤は、俳優・映画監督の奥田瑛二とエッセイストでコメンテーターの安藤和津の次女として知られているが、実は和津は「五・一五事件」で凶弾に倒れた第29代内閣総理大臣・犬養毅の三男・健がもうけた子どもであり、したがって和津は毅の孫、サクラはひ孫ということになります。
宮城県出身の人気お笑いコンビ・サンドウィッチマンの伊達みきお。宮城県(かつての仙台藩)で「伊達」というと、大河ドラマにもなった戦国武将“独眼竜”こと伊達政宗が有名だが、実際に伊達は“伊達政宗”の子孫。といっても、独眼竜で知られる第17代ではなく、その約200年前の第9代・伊達家当主だった伊達大夫政宗の弟、伊達宗行の子孫だそうです。なお“独眼竜”の第17代は、この第9代にあやかって命名された。そうした由緒ある家柄ゆえにみきおがお笑い芸人を志した際には父親から「伊達」を名乗らないように言い渡されたというが、「伊達みきお」の芸名でデビュー。その後、『M-1グランプリ2007』で優勝し、今や押しも押されもしない人気芸人に。現在では、父親も息子のことを認めている、と『ファミリーヒストリー』に出演した際に語っていました。
ドイツ系アメリカ人の父親と、日本人の母親を持ち、ラジオDJやナレーターとして活躍するクリス・ペプラー。幼少期に母方の祖母から「あなたは明智光秀の末えいなのよ」と聞かされていたというペプラーについて、2016年の『7時にあいましょう』が「明智光秀の末えい」を公言する歴史研究家の明智憲三郎氏を取材していて、ペプラーの祖母の旧姓の土岐家の家系を照らし合わせてみると、祖母が光秀の実子という説もある土岐頼勝の直系の子孫になることが分かり、明智氏は「(クリスが光秀の子孫であることを)否定するものがない」と太鼓判を押します。
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