ジャーナリスト池上彰さんがロシアのウクライナ侵攻による日本経済への打撃について説明しました。
今年に入ってから日本を含む世界各国で、商品が値上げされ、市民生活を圧迫している状態が続いています。
「物価高にはウクライナ情勢も関係してくるんですか?」という質問に池上さんは、ウクライナの穀物産業について説明しました。「冬季オリンピックでウクライナ国旗がよく出ましたでしょう?上が青、青空なんですね。下が黄色。これ、小麦畑なんです。青空の下でこんなに小麦が取れるわけでしょう?」「ここが戦場になっているわけでしょう?」と話しました。
ロシアの軍事行動に対し、周辺各国は経済制裁で対抗しており、国際銀行間通信協会(SWIFT)からロシアの銀行を排除し、貿易などによる送金システムをロシアが使えないようにするなどの動きになっています。
ですが、ロシアは世界1位の小麦輸出国で、原油や天然ガスの生産国でもあるため、池上さんは「それ(ロシア)に対して経済制裁をするわけでしょう?これが手に入らないということになると、他から手に入れなくていけないということになれば、当然いろんなものが値上がりする」と解説しました。
「ウクライナ情勢がこんなことになっているから、より私たちがいろんな物の値上がりに困っている。ウクライナ侵攻って、本当に人ごとではないんだという。私たちの暮らしに大きな影響がある」と訴えかけたのでした。
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