2015年のNHK朝ドラ『まれ』で主人公の幼馴染役を演じるなど、若手女優として注目を集めていた清水富美加の「幸福の科学」への出家と芸能界引退が一斉に報じられたのは、17年2月12日のことでした。 「信者だった両親の影響で彼女も入信しました。本人も『お父さんはゴリゴリの信者』と語っていました。また故大川隆法総裁からは、“千眼美子”という法名が与えられました。
「週刊文春」が入手した教団の内部文書には、〈新出家者 2月7日付〉として次のように記されていた。 〈千眼美子(22)メディア文化事業局兼NSP(株)部長 本給43.
5万円〉 NSPとは、教団の事務所「ニュースター・プロダクション」のことで、彼女はその部長職を担っていたようです。他の新出家者の月給を見ると、20万円前後が目立つから千眼が破格の扱いであることが分かります。
さらに、〈千眼さんの出家報道によってできた広く一般に法を弘めていく気運をさらに醸成しつつ、映画や東京ドームのお誘い、入会・三帰のお勧めにつなげてまいります〉との報告に対し、大川氏は直筆で〈しっかりやって下さい〉と指示を出していました。
翌18年公開の映画で大川氏の長男・宏洋氏の“恋人役”を演じるなど、年1回のペースで映画の主演を務めてきました。20年4月には、ラジオ番組『千眼美子の飛んでけ! SOUND WAVE』も開始して、その知名度を生かし、教団の広告塔として活動を続けてきたのだが、昨年から彼女の露出が急減しているのです。 実際、映画は昨年2月公開の『愛国女子』を最後に主演作はゼロで、今年5月公開予定の『レット・イット・ビー ~怖いものは、やはり怖い~』では、脇役としてクレジットされています。ラジオ『千眼美子の~』も昨年7月に番組名が『あなたに届け! Happy Sound Wave』に変更され、昨年10月以降、清水は一度も出演していないようです。加えて、SNSの更新も停滞していて、インスタグラムは昨年2月18日、ツイッターの投稿は昨年11月7日が最後です。
そんな中、3月初旬、ある“霊言”が公開されました。大川氏が亡くなる直前、2月中旬に収録した音源とされます。実際に、霊言を聴いた現役の信者は 「大川総裁は、後継者候補だった長女の咲也加さんを批判する文脈で、突然千眼さんの名前を出しました。千眼さんは、総裁から“娘みたい”と言われ、寵愛を受けてきたはず。ところが、この日の霊言では“実の娘でないにもかかわらず、調子に乗っている”――と彼女を非難するような感じだったのです。千眼さんの立場が以前より悪くなっていると受け止めました」 と明かします。
教団広報局は「(映画で脇役になったのは)配役については、プロデューサーと監督を中心に様々な観点から判断し、役に相応しいタレントを起用しています。(ラジオの降板は)番組内容の変更に伴い、MCについては千眼だけではなく、幅広くタレントを起用する方針に変更となりました。SNSについては、本人に任せております。(霊言の意味については)お答え致しません」と回答した。
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