3月6日、シンガーソングライターの米津玄師がツイッターを更新いし、自身の経験を振り返りながら、教育に対する思いや、指導者の不適切な行為について持論を展開させました。
連続した3つの投稿に渡って綴っていた思いには、共感や称賛の声が相次いでいる他、ファンたちからは心配の声もありました。
一体、どんな投稿をされたのでしょうか…
この日、米津玄師はツイッターに、小学生の頃に通っていた絵画教室での出来事を投稿しました。
その教室では、先生が「指導」という名目で、子供たちが描いた絵を「ズケズケと塗りつぶしながら修正」していたそうです。
当時、それを見ていた米津玄師はその先生に対して、「こんな悪人が世にいるのか」と感じたとのことです。
そして、この時の出来事がかなり衝撃的だったのか、「今なお人格の一部として機能してる実感がある」と、現在にも影響していることを明かしてくれました。
小学生のころ戯れに行った絵画教室で、同年代の生徒が描いた絵を指導という名目でズケズケと塗りつぶしながら修正した教師をそばで見ていた。その時の「こんな悪人が世にいるのか」と思った記憶が今なお人格の一部として機能してる実感がある。
ADVERTISEMENT — 米津玄師 ハチ (@hachi_08) March 6, 2019
米津玄師は、この時の先生の行動を「ぼうりょく」として捉えています。
続くツイートでは、「ぼうりょく」という、不適切な行為をもって指導することを批判していました。
「痛みがなければ理解できないという理由で、暴力を正当なものだと挿げ替えようとする浅ましさ」、
「その胸には暴力に耐えきった優秀なケースだけが成功体験として残り、足元に積み上がった失敗には一切目も向けない。自分の指導能力のなさを子供に押し付ける態度でしょうね」
「子供ながらの『純粋な表現』が必ずしも美しいとは全く思わないけど、自分には何かができるという過信が才能なんだとすれば、それを叩き折る行為に意義なんてない」
このように、米津玄師が3つのツイートにわたって語ってくれた教育に対する強い思い。
コメント欄では、「言葉が深い」、「泣きそうになった」などの感銘を受けたとの声が続していました。
「同意です。暴力は悪でしかないと思います。体の傷は治っても心の傷は一生消えないですもんね」
「うんうん。最近、そういうニュース多いですもんね。人の痛みがわからない人が多すぎる…優しくありたいね」
「すっごく深い。でもとても共感する。やっぱり米津さんは偉大」
また、ツイッターではこれまでに自身のコンサートに関する投稿をしていた米津玄師。
突然にこのような一連の投稿をしたことに心配の声も寄せられているようです。
「何かありましたか? 米津さん。なんだか心配です…」
「連投珍しいよね なにかあったのかなー? って心情がとても気になったよ」
米津玄師のこのような一連のツイートに10万前後の「いいね」と、2万前後のリツイートがされています。
彼の訴えがよりたくさんの人に響き、そして、指導者の意識が少しでも変わることを願いたいばかりです。