昨秋までの2年半にわたって改修工事が施された秋篠宮邸について、皇室担当記者は「ご一家のお住まいである私室部分、賓客の接遇などに使われる公室部分、皇嗣職宮務官らが勤務する事務部分で構成されており、延べ床面積は以前の約2倍となっています。費用は建物部分に約26億円、庭園工事など含めると約30億2千万円と公表されています。 コロナ禍や秋篠宮ご夫妻の追加注文による工期の延長、そして巨額費用への批判など、なにかとトラブルが目立っていた改修工事ですが、さらにこの土壇場になって“想定外の事態”が起こっているのです。佳子さまが新宮邸への引っ越しを拒絶され、“御仮寓所”に住み続けることを強く主張されているのです」
秋篠宮御仮寓所は、秋篠宮邸の改修工事中の仮住まいとして建築されました。仮住まいとはいっても、9億8千万円を費やされた鉄筋コンクリート3階建て、延べ床面積約1400平米の建物です。 御仮寓所はプライバシー保持のためか窓も小さく、堅牢そうな造りで、まさに“城”といった印象を受けました。 建築当初の’19年2月には、“ご一家が改修を終えた宮邸に戻られた後は、事務所と収蔵庫として使用される”と公表されていました。
しかし4年経過したいまでは、事務室や秋篠宮家の私室として利用されることになっているのです。ちなみに秋篠宮邸の私室スペースは約600平米、ご家族4人であっても十分な広さです。 同じく内親王だった黒田清子さんは、36歳で結婚するまで上皇ご夫妻と同居していました。天皇陛下は30歳を迎えられるころに上皇ご夫妻のもとを離れて一人暮らしを始められましたが、寂しさを感じていらしたのか、ほぼ毎日ご朝食を上皇ご夫妻とともにされていました。三笠宮家の彬子さまは京都にお住まいを持っているそうですが、それは研究やお仕事のためです。 特別な理由がないのに、未婚の女性皇族が一人暮らしをされるのは非常に珍しいことです。
秋篠宮邸と御仮寓所の距離は50メートルほど。スープが冷めない距離ともいえるが、秋篠宮ご夫妻と佳子さまのお気持ちの距離は近いとは言いがたいそうです。 ’19年から約3年半、御仮寓所生活時代の秋篠宮家の“最大の問題”は、長女・眞子さんと小室圭さんの結婚問題でした。結婚に反対し、眞子さんの心変わりを待たれていた秋篠宮ご夫妻で、結婚への思いを捨てることのなかった眞子さんと親子の間にはいまも深い亀裂が残っています。そして佳子さまは姉・眞子さんの唯一の理解者であり、秋篠宮ご夫妻とは意見が対立していました。そのわだかまりもあり、佳子さまはご両親との同居を望まれなかったのだと思います。
一般的に成年皇族になるとプライバシーも大切にされるというが、佳子さまの場合、その傾向は非常に顕著だそうです。秋篠宮家の知人によれば、 「佳子さまのお部屋には秋篠宮ご夫妻もお入りになることはできません。いわば“出禁状態”と伺っています。お食事も、自室でお一人で召し上がることも多いとか……」ご公務でごいっしょするときは笑顔をお見せになっているものの、秋篠宮ご夫妻に対して、氷のように心を閉ざされているという佳子さまの“孤城生活”には、眞子さんの結婚問題の余波以外にも2つの理由があるようです。
宮内庁関係者は「1つは、秋篠宮ご夫妻の方針とは異なる、独自のご公務を目指されていること。秋篠宮さまは『自分のための公務は作らない』『皇族の公的な活動というのは社会からの要請にこたえて行われるべき』などと、『公務受け身論』を展開されてきました。 いっぽう佳子さまは、昨年公開されたお誕生日に際しての動画が『アイドルみたい』と話題になったように、“魅せる皇室”を目指されています。ただ行事に参加するだけではなく、その行事の意義を社会に広く知らしめる“使命”があるというお考えなのでしょう。 もう1つの理由が、佳子さまが“ジェンダー平等の社会”が実現することを望まれているということです。 昨年10月に参加された行事でも『ジェンダー平等が達成され、誰もがより幅広い人生の選択肢を持てるようになること』などを願われているとスピーチされました。現在の皇室のあり方は男女平等とはいえません。“なぜ男性皇族にだけ一人暮らしが許されてきたのか”という問題を提起されているようにも思います」 と話します。
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