作った食事を全て食べられなかった場合、そのまま冷蔵庫に保管することがほとんどだと思われます。このせいでとある大学生に悲劇が訪れてしまいました。この大学生はなんと、5日前のパスタを口に入れ、そのまま命を落としてしまったというのです。一体何があったのでしょうか。
5日前のパスタを食べると命を落とす?
アメリカのとある大学生は、5日前に自身が調理したパスタを食べ、腹痛を訴えました。彼はパスタを電子レンジで温めて食べたのですが、その30分後に腹痛だけではなく、外出後にひどい頭痛などで帰宅することに。その数時間後には吐いてしまい、深夜0時ごろに眠りについたところ、11時間後には息をしていない状態で発見されたそうです。
解剖の結果、彼が亡くなった原因は毒素を生成する細菌による食中毒であることが明らかに。また、彼が摂取した胃腸薬が肝臓を損傷していたということも発覚しました。専門医によれば「これは典型的な食中毒ではない」とし「残り物を食べる際には十分注意しなければならない」と話しています。
2日目のカレーは実はヤバいって本当?
パスタの他にも残り物のカレーにも保管には気を付けなければいけません。特に2日目のカレーはコクが出ておいしいといわれていますが、梅雨の時期には特に注意が必要です。消費者庁によると、カレーや煮物などの煮込み料理を作り置きすると「ウエルシュ菌」という菌が増え、食中毒になる恐れがあるそうです。
ウエルシュ菌は土のなかに存在しており、根菜などの野菜に付着してカレーの中に入る可能性があるそうです。菌は加熱をすればいいと考えがちですが、ウエルシュ菌の場合、100℃に加熱したとしても完全に無くなることはなく、むしろ逆で、調理中は一気に加熱するため増殖することはありませんが、調理後1時間以上放置した場合の20℃から50℃の温度では10分で2倍という爆発的なスピードで増殖してしまうんだそう。
食中毒を防ぐ方法は?
では、このような食中毒を防ぐために重要なポイントはなんでしょうか?それは、料理の菌が増殖を始める温度から1時間以内に20℃以下に冷ますことが1番のポイントだそうです。カレーの場合ですと一般的なあら熱を取る時のように常温で放置せず、鍋が熱いうちに冷たい布巾などを巻いて、早めに温度を下げることが大切です。
そして、鍋のまま保存すると中心部分の温度がなかなか下がらないため、小分けの容器に入れ、その容器ごと冷蔵庫で10℃以下で保存すれば、ウエルシュ菌の増殖を防ぐことができるそうです。このような食中毒の危険性は、今から知っておくことも損はないですね!
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