俳優として活躍する、窪塚洋介さんの主演映画『Sin Clock』が今月10日から公開されました。
先月24日に東京都内で行われた「公開直前イベント」では、窪塚さんが2004年に自宅マンションの9階から転落した事故について触れ、報道陣をザワつかせました。
窪塚さんは、今回の映画で、社会や家族から見放されたタクシードライバー・シンジ役を演じているため、その主人公にちなんで自らの「どん底だった経験」を問われ、こう答えました。
「某マンションから落っこちてしまったことがあって、その瞬間がきっと一番絶望的だったと思う」
現在も向き合いたくない過去だと明かし、「タンスの奥に突っ込んで忘れようとしていたみたいな感覚が、シンジをやるのにあたって役に立った」と話していました。
1995年にテレビドラマ『金田一少年の事件簿』でデビューを果たした窪塚さんは、『GTO』や『池袋ウエストゲートパーク』などの話題作に次々と出演しました。01年には主演映画『GO』で日本アカデミー賞の新人俳優賞と最優秀主演男優賞を最年少で受賞し、一気に人気を集めました。
プライベートでは、03年5月に前妻と結婚し、同年10月に長男で俳優の愛流が誕生しました。この時は、公私ともに順風満帆に見えましたが、翌年に転落事故が起こりました。
窪塚さんは、04年6月6日の昼、神奈川県横須賀市の自宅マンション9階から転落しました。高さは29メートルで、普通なら即死するほどの高さでしたが、建物から約9メートル離れたフェンスに衝突し、それがクッションの役目を果たした上、地面が芝生だったため、奇跡的に命に別状はありませんでした。
しかし窪塚さんは、頭蓋骨の開放性骨折など深刻なダメージを負いました。本人は自殺説を否定し、再三、『その時の記憶が全くない』と話しています。しかし、当時の窪塚さんは、大〇に関する発言を公の場でもしていたため、薬〇の影響を疑う声もあり、イメージダウンにつながりました。
結局、事故の原因は不明のままでしたが、20年近く経ったこともあり、本人もエピソードトークとして気軽に話せるようになったのかもしれません。
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