BL小説、中国での弾圧的規制!?
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中国ではボーイズラブ、つまりBL小説などが規制されているのをご存じだろうか。
BL小説がネットから削除されたり、作者が警察に連行されるなどといった出来事が中国では起きているのだ。
2014年7月に中国でポルノ小説摘発など29件の事例が発表された。
事例の中にはチャットグループでのポルノ情報のやり取りなどもあったが、特にメインとなったのが小説サイトだった。
大手企業の小説サイトからマニアなどが集まる小さなサイトまで摘発を受けたという。
また数年前にはBL小説の作者が有罪判決を受けるという事件もあったくらいだ。
中国では有料の小説サイトが人気で、数十万人のネット小説家がいるといわれている。
一般の人気作家と収入も変わらないほど中国では需要のあるジャンルだ。
中国政府がBL小説を弾圧する理由
さて、それでは中国はなぜBL小説を取り締まるのだろうか?
世界では表現の自由が謳われ、同性愛者の権利を尊重する流れが強くなっている中、中国ではBL小説を弾圧しているのだ。
そこには社会主義ならではの理由が隠されていた。
出産は義務
社会主義国家の家族観は’男がいて女がいて、そして国家がある’という考えなのだとか。
つまり夫婦は子孫を残すことが義務だと考えているのだ。
ということは子どもを産むことができない同性愛は認められないのだ。
自由に恋愛ができ、結婚や出産をしないという選択をする人が増えている日本とは大きく異なる考え方だ。
一人っ子政策
子孫を残すことに重きを置いているにも関わらず、中国には一人っ子政策というものが存在する。
つまり子孫は残さなければいけないが1人までという非常に限られた規制があるのだ。
国家から夫婦に課された義務は’男と女が結婚をしなければならず、産む子どもは人数制限がある’ということなのだ。
こういった家族観は中国だけではない。
ベトナム、北朝鮮、旧東ドイツ、旧ソ連などでも夫婦の国家に対する義務を謳った条文が存在する。
全体の利益を第一に考える社会主義ならではの考え方なのだ。