以前、「ザ!世界仰天ニュース」で取り上げられた「カメ少年」のことは覚えていらっしゃるでしょうか?
背中に分厚い腫瘍があり、それがカメの甲羅に見えることからカメ少年と呼ばれるようになったのですが、再び特集された彼の近況が話題になっていたようです。
なんで背中に巨大な甲羅がある?
カメ少年は「先天性メラニン細胞性母斑」という症状を発症しており、奇形などを繰り返した結果肥大化し、背中にカメの甲羅のような分厚い腫瘍ができてしまいました。この不思議な見た目がきっかけで、日本のメディアにもしばしば取り上げられるようになりました。
彼の本名はディティエル・モンタルボ君。この病気のメラニン細胞性母斑というのはいわゆるホクロのことであり、これを放っておくと皮膚がんになってしまう恐れがあるため、2011年についに摘出手術が行われました。
甲羅の摘出に成功したカメ少年の現在
甲羅をキレイに除去したモンタルボ君の姿がこちらです。背中がスッキリしており、日常生活も難なく送れるとのこと。服を着ているので背中の具合はどのようになっているか確認することはできませんが、以前のような盛り上がりは無くなっています。
この極めて稀な腫瘍はどのように取り除いたのでしょうか?
担当医師によればモンタルボ君はまだ幼いため、小さい身体に負担をかけないように、一度ではなく、何度にわたって切除手術と皮膚移植を繰り返したのだそうです。子どもであるモンタルボ君が社会との繋がりを持てるよう、手術は慎重に行われたようです。
ちなみに病気の原因については、紫外線の影響でホクロが増えることはあっても、モンタルボ君は先天性だったというのもあり、現在もはっきりと明らかになってはいないそうです。腫瘍は体重の20%にもなるということでしたので、重かったでしょう。皮膚全体の3/4は腫瘍だったというので、ようやくそんな苦しい生活から解放されてモンタルボ君は喜んでいるに違いありません。