全国から報告された梅毒の感染者数は10月23日までに1万141人となり、現在の方法で統計を取り始めた1999年以降、初めて1万人を超えました。感染が拡大した背景には、ここ数年でよく聞く「パ●活」も関係しているのでは?と、デイリー新潮の記事で書かれています。
梅毒は細菌性の感染症で、主に男女の行為によって広がり、感染しても無症状だったり、症状が出てもすぐ消えたりすることがあり、気付かないうちに感染を広げている可能性も指摘されています。また、治療をせずに放置すると脳や心臓に深刻な症状が出ることもあるほか、妊婦が感染すると、死産や流産につながったり、赤ちゃんにさまざまな症状が出たりする恐れもあります。
爆発的感染の要因として、真っ先にやり玉にあげられるのは夜の世界で働く者たちです。風●以外の経路に「マッチングアプリ」の利用も挙げられていたものの、国立感染症研究所の「男女の梅毒患者の4割は、それぞれ風●店の利用者、風●店の従事者」というデータもあるようです。SNSでも“風●嬢の責任”を問う声はやはり少なくありません。
風●で働く女性は、「私たちは感染したら店側から働かないでといわれますけれど、パ●活の子たちはやろうと思えば続けられちゃう。一回きりの関係が多いから、仮にうつしても、足跡を残さず逃げることができる。男性にしても、風●ではない、“素人”の女性からまさか病気をうつされるとは思ってないし、異変を感じてもすぐに病院に行かない」と語ります。
また、「病気ひとつとっても、彼女たちは意識が低いわけですよ。風●嬢にはサービスを売っているというプライドがありますが、彼女たちにはそれもない。お店の後ろ盾がないところで身体を売って、危ない目にあってもおかしくないのに。風●嬢はパ●活の女の子を嫌悪していますよ」(同女性)と、“私たちの仕事を邪魔するな”という思いが見え隠れしていました。
梅毒の増加が取り沙汰されるようになったのは2015年頃とされ、ちょうどその頃にパ●活も流行し始めていました。記者もパ●活女子に取材をする機会もあるが、定期的に検査に行っているなどと言う話は聞いたことがなく、むしろ、そうした手間やノルマもなく手軽に稼げることが活動のメリットなのだから、わざわざ検査に行く女性は少ないでしょう。
この記事についてネット上では、「どっちもどっち。目くそ鼻くそ」「自業自得でしょ」「不衛生な世界は全部なくなればいい」などと批判的なコメントが多く見られました。
デメリットも考えず、気軽に関係を持つ男女が増えている…そんな倫理観の欠如が、現代の日本にはびこる梅毒以上の“病”なのかもしれません。
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