筒井道隆は1990年公開の映画「バタアシ金魚」でデビュー作にして主演をつとめ、本作で「第14回日本アカデミー賞」新人俳優賞を受賞しました。1993年放送の「あすなろ白書」、94年の「君といた夏」などのドラマに主演し、トレンディ俳優として一躍脚光を浴びます。
映画では1992年公開の「きらきらひかる」など数々の作品に出演、近年は、2016年公開の「64-ロクヨン-」、2018年の「ママレード・ボーイ」などでも脇を固める俳優として活躍しています。デビュー時から主役クラスの役を演じ好青年イメージを保っていたものの、自身の意向で一時期は出演をセーブし、近年は、2020年の「半沢直樹」、2022年の「ミステリと言う勿れ」など話題のドラマに出演し再注目されます。
トレンディドラマの常連だった同世代俳優が年齢をかさねて結婚していくなか、交際報道や結婚の話も一切ない筒井さん、「最後の砦」と呼ばれる俳優のひとりでした。
しかし、それがひっくり返ったのが2018年で、筒井さんが主人公の父親役で出演した映画「ママレード・ボーイ」での舞台挨拶でした。ステージ上で、出演者と監督が、〇×で答える恋愛タイプ診断コーナーがスタートします。質問の「告白は自分からする」に、真っ先に「〇」のフダを上げた筒井さんに対して、共演者の谷原章介さんから衝撃の一言が飛び出します。
谷原さんは「結婚した今も告白してるんですか?」と突然の谷原さんの質問に返して、ちょっと戸惑いながら「あんまり…」と答える筒井さん、結婚については否定しませんでした。進行役のアナウンサーが重ねて「奥さまに告白する時もあると?」とたたみかけると、筒井さん「あんまないですね」と笑顔に、これが、筒井さんが既婚であることが明かされた瞬間でした。
ファンの間では、あの空気を読める司会のプロでもある谷原章介さんが、わざわざ「結婚した今も」と口にしたのは、この舞台挨拶の前後のタイミングで、筒井さんが新婚ホヤホヤだったからではないか? との憶測も飛び交うほどでした。あとにも先にも、自身の結婚について公に発言したのはこの時だけで、詳細については非公表のまま、今にいたっています。
谷原さんのナイスアシストで、筒井さんが築いた「最後の砦」は崩れてしまいましたが、家庭環境がもとで結婚に踏み出せないのではと心配されていただけに、安心したファンの方も多かったのではないでしょうか。現在の奥さまについて語ることももちろんなく、今のところ情報などはありません。とはいえ、公表されていない筒井さんの結婚について谷原章介さんが知っていたということは、芸能界や業界関係の方という可能性もありますね。
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