11歳の頃に突然昏睡状態に陥り、植物状態になってしまったひとりの少女がいました。しかし、4年ぶりに奇跡的に目を覚ますことになるのですが、少女が4年ぶりに呟いた一言が話題になっていますので、ここで紹介していきます。
植物状態になった少女
アメリカに住む少女は、1994年に3つ子の1人として生まれました。しかし彼女に悲劇が襲います。11歳の頃に、風邪と肺炎を引き起こし、突然昏睡状態に陥ってしまいます。さらのその2週間後、腰が麻痺しはじめ、それから植物状態に陥ってしまいました。そのため、少女にはチューブで流動食を与えるしかなかったのです。医者は、少女はおそらくこのまま回復することはないだろう、と両親に話しました。
奇跡の回復を遂げた少女
しかし、植物状態に陥ってから2年後、少女に回復の兆しがあらわれます。彼女は眠りながらも、周りの話していることが理解できるほど回復していたのですが、少女はいまだ身体を起こすことができなかったため、誰も少女が回復していることを分からないままでいました。しかしその2年後、ついに奇跡が起こります。彼女が目を覚ましたのでした。その後は少しずつ指を動かすこともでき、時間が経つにつれ、手全体を動かすことも可能になりました。ついに話すこともできるようになったのです。彼女は自身でプリンを食べ始め、4年後にはステーキまで食べられるように。さらにスマホも握れるようになりました。
目を覚ました彼女が呟いた一言とは?
そんな少女はついに言葉も話せるようになりました。彼女は目を覚ました後、このように発したのです。
「パパとママは私を信じてくれた」
少女は「私が植物状態になっても、両親はいつも私のことを信じてくれた。私は眠っていたけれど、家族の話していることが理解できたんです。誰もそれに気づいてなかっただろうけど」と明かしました。
奇跡はこれだけではなかった
そんな回復の兆しを見せた少女ですが、いまだできないことがありました。それは足を動かすことです。少女は脳と脊髄に損傷がみられたため、下半身不随の状態で暮らさなければならない、と医師に言われました。そのため、車いす生活を余儀なくされたのですが、少女そして少女の兄は考えが違いました。幼い頃から水泳を習っていた少女は、植物状態から目を覚ました後、当初は水に入ることを怖がりましたが、水泳を習っていた時の感覚を徐々に取り戻します。
それからというものの、彼女は人気スターの仲間入りとなるのです。少女は17歳になった年の夏、ついにパラリンピックのアメリカ代表に選ばれるのです。そこで見事金メダル1個、銀メダル1個を獲得したのでした。当時は多くのメディアが彼女のもとを訪れました。
車いす生活からも脱却した少女
しかし、少女はいまだ悩む問題が。それはまさに車いす生活です。病院の専門家達は、彼女の歩行能力は絶望的だと考えていたのですが、彼女は諦めることはありませんでした。彼女は1日も休まず、毎日6時間リハビリに励むことになります。すると少女は次第に足を動かせるようになるのです。そして4年後、ついに彼女は両足を動かせるようになり、車いす生活からも脱却したのでした。
彼女は自身の両足を見ながら「多くの努力が必要だったけど、その価値が十分あった」と語っています。現在の彼女はパラリンピックの金メダリストであり、スポーツチャンネルのプログラムリーダーとして活躍しています。
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