ある10代の少女が他人に可愛く見せたいがためにピアッシングをしたところ、バクテリアに感染してしまい耳の形が変形してしまうという事件が起こった。
12月1日(現地時刻)イギリスの日刊報道では、ピアッシング(ピアスをするために耳の穴をあけること)をしたあとに耳に塗る食塩水製品から細菌が検出され、子供を含む160人ほどの人が耳に異常を訴えたと報道した。
報道によると、ある10代の少女は耳にピアッシングをして緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)に感染したそうだ。
緑膿菌感染症は、抗生物質で治療ができるとのことだが、耳の軟骨部分の感染は、耳たぶを治療するよりもはるかに難しいといわれている。
その後、少女の耳は丸みを帯びていき徐々に柔道選手のような耳に変形してしまったのだ。
変形してしまった耳は治療できると思っていたが、医者の診断は異なった。医者は少女に「生涯、この耳の形は変形したまま治ることはないだろう。この耳のまま仕方なく生きていくしかない。」と、伝えたそうだ。
被害者はこの少女だけではなかった。ある妊婦の人もピアッシングをしてバクテリアに感染し、10日間病院で入院するなど、ピアッシング後の症状を訴える人が多く現れたのだ。
保健当局がこの実態について確認したところによると、この炎症や症状を訴える人には1つの共通点があることを発見したそうだ。
それはノッティンガムシャーバスポートの本社があるライアンケア製品を使用しているということ。この製品を開発した業者は、緑膿菌が大量に検出された生理食塩水をピアスメーカーに供給してきたのだ。
ライアンケアの責任者であるManinder Singh Sagoo氏によると、警察の調査で安全性の評価なしに食塩水を作ってこれまで販売してきたという事実が明らかになった。
イングランドに位置する裁判所では、安全性評価なしに食塩水を製造した罪で9ヶ月の拘禁刑と15,000ポンド(約2,150万ウォン)の罰金刑を宣告した。
ライアンケア食塩水を使用して、緑膿菌に感染した被害者は賠償を要求しており、これまでに約12万4千ポンド(1億7,700万ウォン)の賠償金が支給されたことも明らかになっている。