東京 北区のクリニックの院長で医師の船木威徳容疑者(51)は、札幌市の3人に新型コロナウイルスのワクチンを接種したように装い、市から業務委託料をだまし取ったなどとして詐欺などの疑いで警視庁に逮捕されました。
船木容疑者が警視庁の調べに対し「ワクチンは危険だと思っていた。危険性を説明しても接種を希望する人には生理食塩水を打ったこともある。」などと供述していることから、接種希望者に無断で生理食塩水を打った可能性もあるとみて詳しく調べています。
船木容疑者は2021年10〜12月、実際にはワクチン接種していない札幌市の50代女性らの虚偽の予診票を作成し、同市から業務委託料計約1万4000円を詐取しました。女性はワクチンに反対の立場で、接種証明目当てに船木容疑者に接種偽装を依頼したとされます。ただ、同クリニックの患者などには本当に接種を希望する人もいたということです。
北区によりますと、今年1月以降、このクリニックで接種した区民から「接種を受けたが抗体値が低い」や「副反応が出ない」といった相談が複数寄せられていたということで、区は今年4月、クリニックで接種した記録のあるおよそ50人の区民に抗体検査の案内を送り、検査で数値が低かった人のうち、希望した数人に再接種したということです。
このニュースについてネット上では、「医師免許剥奪しないとダメですね。」「接種証明目当てを生み出す環境も課題な気がします。」など様々な意見が寄せられています。
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