劇団四季のミュージカルなどで活躍した俳優の久野綾希子さんが22日午後8時31分、東京都内の病院で乳がんのため亡くなりました。71歳でした。葬儀は近親者のみで行うことになります。
久野綾希子さんは、愛知県立芸術大在学中の72年に劇団四季に入団、1982年日本初演の「エビータ」で主役を務め、ゴールデンアロー賞演劇賞を獲得。
1983年から「キャッツ」初演のグリザベラ役を、退団する1986年まで850回演じました。退団後もミュージカル「王様と私」「Ido! I do!」「シティ・オブ・エンジェルス」など出演。女優として「釣りバカ日誌6」などの映画に出演、ナレーターやアニメ声優、海外ドラマの吹き替えまで多くの分野にわたり活躍していました。
二年前ミュージカル「ローマの休日」に出演する際、「外国では車イスで歌う女優さんがいらっしゃった。私も80、90歳で舞台に立っていられたら」と意気軒高にステージへの情熱を伝えた久野綾希子さんは、日本ミュージカル界においては1つのレジェンドです。
劇団四季のミュージカル黄金期を創った立役者の久野綾希子の死去に、ネット上でも「久野さんは長く続けておられることを嬉しく思っていたけど、残念」「亡くなられてしまったのは、とても残念です。ご冥福を願います」「長い間のご活躍に感謝と称賛を贈ります」などの声が寄せられています。
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