元女優の服飾評論家・エッセイストで、『サントリー』の緑茶CMなどに出演していた市田ひろみさんが、1日17時50分に亡くなられていたことが分かりました。90歳だったといいます。ネット上でも訃報に悲しみの声が集まっています。
1990年代に緑茶のCMで話題を呼ぶなど、「京女」を体現する俳優としても活躍した京都市在住の服飾評論家、市田ひろみさんが1日午後5時50分、京都市上京区の病院で死去したことが明らかになりました。
市田さんの死因は、急性呼吸不全のためだったことも判明。90歳だったといいます。市田さんは大阪市出身。自宅は非公表。葬儀・告別式は近親者で4日に済ませており、喪主は弟・昌生(まさお)さん。サントリーの緑茶のCMに93年から出演。京言葉を用いる和服姿の女性を演じて全国区の人気となりました。
テレビドラマ「京都迷宮案内」では主人公らの下宿先の女将役としても親しまれたほか、随筆家としても活躍し、著書に「市田ひろみがすすめる大人の京都 路歩き」「京の底力」など80冊。京都や日本文化を発信しました。90年京都府あけぼの賞、01年厚生労働省の「現代の名工」(着物着付師)に選ばれるなど、16年に文化庁長官表彰を受けていました。
1日夕方に容態が急変して緊急入院し、急性呼吸不全で急死したとのことで、訃報を受けてネット上では、
- 一時、よくテレビでお見かけしましたよね。もう90歳になられてたんですね。
粋な京女と言うイメージでした。お着物がとてもお似合いで、品のある方でしたね。 - 今ちょうど『京都迷宮案内』の再放送をテレ朝でやっているところ。まさかお亡くなりになってしまったとは。
- もうあの声が聞けない、もうあの笑顔が見られないと思うと、本当に寂しいです。
等の声があがっていました。ここ最近はメディア露出は減っていたものの、服飾評論家として和装文化を海外に発信する活動や、講演活動などを精力的に行っていたそうです。お悔やみ申し上げます。
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