11月17日18時頃、南シナ海に台風27号が発生しました。
しかし、わずか1日も持たずに11月18日15時には、ベトナム付近で熱帯低気圧に変わりました。
この台風27号が、今年、これまでに発生した台風の中で最も短命で終わったことになりました。
一方、今度は日本のはるか南海上(フィリピンの東)に発生している熱帯低気圧のうち、東側にあった熱帯低気圧が昨夜9時、台風28号に発達しました。
今後海水温が28℃以上ある暖かな海域を北西に進みながら発達し、3日後の土曜日午前3時には中心気圧970hPa、最大風速35メートル、最大瞬間風速50メートルの強い勢力に発達する見込みです。
最新の予報円に注目すると、土曜日の直径は約520キロと、比較的小さくなっています。
このあたりまでは精度がかなり高いことを表しています。
4日後の日曜日から5日後の月曜日にかけては予報円が急激に大きくなり、特に月曜日の予報円の直径は約1400キロにも及んでいることが分かりました。
しかも、予報円が重なるようになっており、3連休の終盤から週明けにかけての進路予想には、かなりの不確実性が伴っています。
北緯20度付近まで進んでくると、海水温がやや低下することや北側の乾いた冷たい空気を巻き込むため、動きがほとんどないまま衰弱することも考えられます。
もしも予報円の北側に進んでくれば、週明けにかけて小笠原諸島に近付くことも考えられます。
念のため、ご注意してください。
なお、偏西風帯は、季節通りに本州の南まで南下しています。
よって、本州付近まで北上してくる可能性は極小さいと言えるのでしょう。
コチラの画像をご覧ください。
ベトナム付近にある熱帯低気圧、フィリピンの東にある熱帯低気圧、そして、さらに東方海上の赤道付近では別の雲の塊がまとまってきている様子が分かります。
気象庁の予想としては、今後、このあたりで台風の卵が発生すると予想しています。
計算によると、この台風の卵が今週中に台風へ発達して、北西方向へ進んでくる結果も見受けられることが分かりました。
予想よりも台風へ変わるタイミングが遅れています。
だが、フィリピンを通過した後に南シナ海へ抜けるとともに台風へ変わるかもしれません。
発生すれば台風29号となります。
しかし、この台風が日本へ影響することはなさそうです。
参考としては、にヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)の予想では、この熱帯擾乱(台風?)は、今週末の土曜日(24日)から日曜日頃(25日)に小笠原の南海上を通過する計算となっていることが分かりました。
11月の台風接近に関しての情報は、こちらをご参照してくささい。