安倍晋三元首相の銃撃事件で、殺人容疑で送検された無職山上徹也容疑者(41)が事件前、安倍元首相の殺害を示唆する手紙を岡山市内から山陰地方に住む男性に送っていたとみられることが17日にも明らかになりました。真相に迫っていきましょう。
安倍元総理が銃撃され死亡した事件で、奈良県警は17日、山上徹也容疑者が事件直前に中国地方に住む男性に送っていた手紙を押収したということです。手紙は岡山市から投函され、安倍氏の殺害を示唆する内容が書かれていたことも判明。
同県警は手紙を分析し、送った経緯などについて山上容疑者から事情を聞いているそうです。手紙は、「世界平和統一家庭連合」(旧統一教会)の活動を批判するブログを運営している中国地方の男性の元に届いたとのことで、山上容疑者は事件前日の今月7日夜、安倍氏が参加した岡山市の演説会場を訪れており、消印の時刻から、会場に向かう途中に投函した可能性があります。
手紙には同連合への強い恨みや、生い立ちなどが理路整然とつづられていたとのこと。さらには「母の入信から億を超える金銭の浪費、家庭崩壊、破産…この経過と共に私の10代は過ぎ去りました」「その間の経験は私の一生を歪ませ続けたと言っても過言ではありません」とつづられていたといいます。
また、安倍氏について「本来の敵ではない」としつつ、「最も影響力のある統一教会シンパの一人に過ぎません」などと書かれていたほか、「安倍(元首相)の死がもたらす政治的意味、結果、最早(もはや)それを考える余裕は私にはありません」と殺害を示唆する記述もあったとのことで、手紙は岡山市内の郵便局が押したとみられる7月の消印がありました。
いかにも犯行声明のような内容の手紙。長時間にわたって恨みを募らせていたことが伝わるようなものでもありますね…。
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