安倍晋三元首相が8日、奈良市で銃撃され死亡したことを受け、奈良県警の当時の警備態勢を批判する苦情が殺到していることが12日、県警への取材で明らかになっています。ネット上ではいまだに様々な声があがっている状況です。
奈良県警によると、銃撃事件後、県警には11日午前7時までに電話やメールなどが約1300件寄せられていることを公表しており、大半が警備に関する批判で、電話がつながりにくくなっている時間帯もあるということです。
事件当時の警備体制を巡っては、県警の鬼塚友章本部長が9日の記者会見で「警護警備に問題があったことは否定できない」と述べていた奈良県警本部。
現場に献花に訪れた奈良市の男性会社員(25)は「SNSで動画を見たが、元首相の背後を何人もの通行人が行き来していた。警備に問題があったのは明らかだ」といった声も上がったほか、県警の公式フェイスブックにも「なぜ(安倍氏の)背後を警備していないのか」「奈良県警の警備が全く出来てなかった。後方を見ている人がほぼいない。SPや警護担当者がすぐ近くにいない」といった批判が書き込まれていることが確認できます。
県警県民サービス課は「多くの意見が寄せられているため、11日以降の集計には時間がかかっている」「真摯に対応していきたい」と対応しています。奈良県警に苦情が殺到している事態ということですが、ネット上でも同様の声が止まらず、こんな意見が寄せられています。
「例えは悪いが、コンサートや握手会のほうがずっと警備がしっかりしているように思える」
「TVみてて思うんだが事後の動きもかなり甘いよね」
「今回の事件で警備に問題があった。これについてはほぼ間違いない。 が、だからといって奈良県警に批判の電話やメールを送りつけるのは間違っている。」
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