人気漫画「遊☆戯☆王」の作者である高橋和希(たかはし・かずき、本名一雅=かずお)さんが死去したことで、遊戯王ファンだけではなく世間全体が悲しみに暮れています。
遊戯王といえば、アニメの爆発的な人気により”架空”の存在から”実在”するものになったことで有名です。1999年にコナミにより『遊☆戯☆王オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ』が、実在のカードゲームとして発売されたことです。
発売されて以来は、老若男女、国外までも爆発的な人気を及ばせていました。2011年には累計販売枚数251億7000万枚を突破し、“世界一販売枚数の多いトレーディング・カードゲーム”としてギネス認定されました。
さらに2013年にも“参加人数が最も多いトレーディングカードゲームトーナメント”として二度目のギネス認定されました。
そして遊戯王カードの醍醐味といえば、レアカードの存在です。
遊戯王のレアカードは数十万、数百万円という値が付くのもあるぐらいで、大会での入賞者限定で配布されたあるカードは、“遊戯王カード最高額”と言われ約10億円の値が付いているほどです。
高橋さんの収入も漫画、アニメなどから発生するものよりは遊戯王カードの売り上げが多くを占めていたでしょう。
ゲーム会社社員によると、
高橋さんの資産は数十億円とも数百億円と言われています。
そんな高橋さんが、漫画家を目指した動機とは何だったのでしょうか。高橋さんは元々絵を描くのが好きだったそうなのですが、発端は教師によるあまりに心無い言葉だったそうです。
2002年に発刊された『遊戯王』のコミックス28巻によると、
《「高橋!お前は『喰って、ウ◯◯して、寝るだけのウ◯◯製造機』じゃあ!」教室内は爆笑の渦!ボクは笑いながらも拳を握りしめ——「殴ったろか!このタコ!」と思っていました。ウ◯◯製造機にマンガが描けるかい!!(怒)マンガ家になる決意をしたのであった——!!》
とのこと。体罰が容認されていた昔の学校では、こんな最低な言葉を投げかけられるのも日常茶飯事だったようです。
世界中の人々を笑顔にした高橋さん。その教師も今では後悔してそうですね。
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