運転歴が長いとあおり運転の被害に遭ったことがある人もいらっしゃるかと思います。普通に運転していた自分がなぜ煽られたのか、何が原因でこのような被害にあったのか。今回「あおり運転」について興味深いデータが発表されました。
あなたは“あおり運転”の被害に遭ったことはありますか?
保険会社のチューリッヒが全国のドライバー2,230人を対象とした「あおり運転実態調査」を行ったアンケートでは、半数の方が被害に遭ったことがあると回答しています。
2016年から2017年にかけて危険運転致死傷罪(妨害目的)で送致された交通事故のデータでは、「加害車両は車両価格が500万円を超える高級車が圧倒的に多く、対照的に被害車両は500万円未満が7割以上を占めている」という統計でとれているようです。
つまり、『安い車ほどあおられやすい』ということになります。
元徳島県警捜査一課で犯罪コメンテーターの秋山博康氏は、「加害車両は大型の高級車が多い。『軽自動車ごときが、なに邪魔しとんじゃ!』という発想なのではないか」と加害者心理を分析しています。身勝手な感情であおってくる人は許せませんね。
また、交通心理学を研究する九州大学の志堂寺和則教授は「車の色も関係している」と語ります。
チューリッヒ保険の調査によると、被害に遭う車は圧倒的に白系が多く、ホワイト(26.3%)とシルバー(25.8%)が合わせて半数以上です。
さらに被害者の年齢は40代が最も多く、続いて30代なのだそうです。
要点をまとめると、
あおり運転に遭いやすいのは【40代・白系で価格の安い軽自動車】。
とはいえ、一番悪いのはあおり運転をする人で、2020年にあおり運転を含む危険運転は″厳罰化″されています。
もしあおられた場合の対策は、車を安全な場所に駐車しすぐに110番に通報し、間違ってもカッとなってやり返さないこと。
これを頭に入れて、みなさんも引き続き安全運転を心掛けていきましょう。
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