2007年の「別に…」騒動から5年、2012年7月に公開され、沢尻エリカさんの女優復帰作ともなった「ヘルタースケルター」。公開前から、沢尻さんの体当たりな演技と、過激な濡れ場は話題になりました。日本のみならずアジア各国でも大ヒットした映画でしたが、話題になるだけにこの映画で沢尻さんは精神的にもかなり追い込まれていたようです。
■沢尻エリカのプロフィール
本名:澤尻エリカ(さわじりえりか)
誕生日:1986年4月8日
血液型:A型
所属事務所:エル・エクストラテレストレ(スペイン所在の個人事務所)
父親が日本人ので母親がアルジェリア系フランス人のハーフ。小学生のころモデルで芸能界デビューした。2005年の映画「パッチギ!」での演技が高く評価される。女優としだけでなく、Kaoru AmaneやERIKA名義でCDをリリースした経験もある。
■「ヘルタースケルター」とは
沢尻エリカさんの女優復帰作として注目をあつめた「ヘルタースケルター」は、岡崎京子さんの同名コミックを、写真家の蜷川実花さんがメガフォンをとり実写化しました。沢尻エリカさん以外にも、大森南朋さんや寺島しのぶさんといったベテラン俳優や、綾野剛さん、窪塚洋介さんといったイケメン俳優など実力者が多く出演しています。
2012年7月14日に日本で公開されたこの映画は、興行収入20億円突破、沢尻エリカは日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞しました。
■あらすじ
人並外れた美貌でトップモデルとして芸能界で活動するりりこ。しかしその美貌とスタイルは全身整形によって生み出されたものだった。弱肉強食の芸能界を生き抜いていくりりこだったが、恋人の裏切りや、ライバルモデルの登場、整形による副作用などが原因し、心身ともにボロボロになっていく。
■沢尻エリカを追い込んだ「りりこ」という女性
目玉・耳・爪・髪・性器以外はすべて整形という、聞くだけにすさまじい女性「りりこ」。監督の蜷川実花さんは整形で手に入れた圧倒的な美しさを表現し、過激な濡れ場などを演じ抜ける女優は沢尻エリカさんしかいないと彼女を主演に選びました。
結果として日本アカデミー賞優秀主演女優賞を獲得するという高評価を得られたのですが、その代償として沢尻エリカさんはかなり精神的なダメージを受けていたようです。
実際に映画完成後のPR活動を沢尻さんは欠席しています。その理由を当時の所属事務所は体調不良としていますが、実際はりりこ役に入り込んだ結果、精神的に病んでしまったからという話もでています。撮影中においても、映画監督としては素人も同然の蜷川実花さんから演技がでず「今のでOKなのかわからない」と悩みを漏らす場面もあったのだそう。役者としても「りりこ」としてもかなり追い込まれていたようです。
エロティックで過激なシーンばかりが注目を集めていますが、うつ病という噂まででるほどに自分を追い込んで演じ抜いた沢尻エリカさんの演技や、蜷川実花さんならではの映像美、脇を固める豪華俳優陣など「ヘルタースケルター」の見どころは盛りだくさんです、一度見てみてはいかがでしょうか。