1997年、神戸連続児童殺傷事件で逮捕された、通称少年A。殺された児童の頭部と一緒に声明分を校門の前に置き、そこには『酒鬼薔薇聖斗』という名前が記されておりました。この名前をまだ鮮明に覚えている人も多いのではないでしょうか。
様々な犯人の説が流れた中、犯人がまだ14歳の少年であったこと、その犯行の異常性から、一大センセーショナルを巻き起こしました。そんな酒鬼薔薇聖斗の顔写真が週刊誌に掲載されたのでした。
■週刊文春が元少年Aの現在の姿をキャッチ
少年Aの顔写真がスクープされたのは、2016年2月に発売された週刊文春です。目隠し線で目は隠されておりましたが、ショルダーバッグを担ぎながら走っている姿、そして地下鉄に座っている姿が撮影されております。
少年A本人は、メディアの取材には応じておりませんので、隠し撮りであることは間違いありません。
その前年には、少年Aが書いた周期である『絶歌』が出版され、改めてこの事件がクローズアップされました。その翌年に週刊誌によってスクープされたことで、国民から大きな関心が寄せられたのです。
■酒鬼薔薇聖斗の本名は?
実は、週刊ポストが2015年の9月14日に発売された号によって、本名も公開されました。本名は、「東慎一郎」であるとのことです。ただこれは事件当時の名前であり、週刊ポストが掲載した写真も、事件当時の写真でした。今は、顔も整形しているようであり、本名も改名しているとの噂です。つまり、現時点では、顔も名前も分からないということです。噂によると、現在は仕事をしながら結婚もし、子供も生まれ、家庭を築いているとのことです。
■本名や顔写真を掲載することの是非
さて、少年Aは、確かに凶悪な犯罪を犯しました。殺害された子供の将来を奪い、世間に不安を与え、とても許されることではありません。しかし、当時は未成年であったため、少年法により死刑になることもなく、刑期を終え、すでに一般社会に出て生活しております。ましてや少年Aは、遺族に相談もなく、当時の事件の経過や心境を掲載した本を出版するなど、世間から更なる反感を買っております。ゆえに、国民が少年Aに対して、憎悪にも似た感情を持つことはごく自然なことかと思います。
ただ、いくら凶悪犯罪であったとしても、刑期を終え、社会に出た人に対して、許可なく顔写真を掲載したり、本名を公開することは正しいことなのでしょうか。国民の知る権利なのか、プライバシーの保護が優先されるべきなのか、その是非が問われるところです。犯罪歴がある方に対して、社会はどうあるべきなのか、その在り方は今後も考えていかなければならないところでしょう。
■まとめ
酒鬼薔薇聖斗の顔写真はネット上で拡散されておりますので、調べようと思えばすぐに見つかるでしょう。彼は今後どんな生き方をするのか、そして刑期を終えた犯罪者に対し周囲はどう接するのか、これからも注目されるでしょう。