写真:kinarino.jp
◼︎人気が広まるパワースポット
スピリチュアルブームが広がるなか、近年パワースポットを訪れる方が多くなりました。
ネット上を検索してみると、恋愛成就のパワースポットや悪縁を切るためのパワースポットなどさまざまなスポットが紹介されています。
紹介されているパワースポットのなかには、有名な神社や寺社も少なくありません。
最初はパワースポットでパワーをもらおうと神社・寺社に参拝したはずなのに、手に取った御朱印帳の魅力にはまってしまう方が急増しています。
写真:asasikibu.com
最近では、パワースポットと関係なくコレクションをされる方も多くなっています。
多くの人を惹きつける御朱印帳にはどのような魅力があるのでしょうか。
御朱印とは、神社や寺社に参拝訪れた方に参拝した証として押印された印象のことです。
もともとは参拝者が携えた写経を納めた証でしたが、現在では参拝を行うだけで御朱印をいただける神社・寺社が多くなりました。
そのため、納経は必ずしも必要ではありません。わずかな初穂料・お布施で御朱印がいただける神社・寺社も少なくありません。
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◼︎多様性が高まる御朱印帳のスタイル
その御朱印を集めることを集印と言い、集印のための帳面のことを御朱印帳と呼びます。
御朱印それ自体がデザイン性に富んでいてもともとコレクションに向いているアイテムだったためか、御朱印ブームは瞬く間に広がっていきました。
工夫が凝らされた印影はとても見栄えが良く、台紙に書かれた墨書とあわせて何とも言えない雰囲気を醸し出しています。
そのまま掛け軸にしても良いほど素晴らしいできのものもあり、人気の御朱印には長蛇の列ができることもあります。
あまりの人気ぶりに、書き置きの配布を中止したり、初穂料・お布施を値上げする神社・寺社も出てきほどです。
墨書や版木押しが印刷されたもの配布している神社・寺社もありますが、目の前で墨書し押印してくれるところもあり、印刷された台紙に押印するところもあるなどさまざまです。神社・寺社でいただいたご朱印はお札と同等のものとされ、粗略に扱ってはいけないものとされています。
そのため、ご朱印専用の帳面を用意している神社・寺社もあります。
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帳面だけでなく色紙や掛け軸などもあり、かなりバラエティ豊かです。ご朱印同様かなり趣向を凝らしたものも少なくありません。
神具店や仏具店などが趣向を凝らして作った屏風折や和綴じの帳面は実に美麗で魅力的です。
御朱印ブームは近年にわかに広がったブームですが、そのブームに乗り関連イベントやツアーなどを主催するところも出てきています。
全国各地に人気の御朱印帳を配布している神社・寺社がありますが、もっとも女性に人気があるのが豊川稲荷東京別院なのではないでしょうか。
豊川稲荷東京別院は東京・赤坂という便利な地にあり、日本橋の有名和紙店の和紙で作られた帳面は実に愛らしく華やかです。
全部で6種類ある帳面を求める参拝者が後を絶ちません。千葉・櫻木神社が配布している桜爛漫の帳面も人気です。
かつて桜木村と呼ばれた土地だけに、桜をモチーフにした帳面はまるで桜の花が満開に咲き誇っているかのようです。
あまりの人気ぶりに完売していることも多く、せっかく立ち寄っても手にいられないこともありますから注意しましょう。
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◼︎身近なところで探せる
ラブリーなデザインも人気ですが、京都・建勲神社のようにカッコ良過ぎると噂の帳面もあります。
建勲神社は、明治天皇があの信長を顕彰するために創建された神社です。
そのため、こちらの神社の御朱印を納める帳面には信長のサインがほどこされています。
黒をベースにした帳面に金文字で書かれた信長のサインと天下布武の文字はカッコいいなんてものではありません。
信長ファンでなくても欲しくなることでしょう。全国どこに行っても神社・寺社はあります。
素敵な御朱印帳があるのならいただきたいという方も多いのではないでしょうか。
せっかくその土地に訪れたなら、記念にその土地にしかないものを手に入れたくなるのは当然のことです。
それをきっかけに信仰心に目覚めることもあるでしょう。旅行に行ったならその土地で敬われている神社・寺社に行ってみませんか。
もしかしたら素敵な出会いがあるかもしれませんよ。