衝撃的なニュースが世界中で話題となっています。菜食主義の当時30代夫婦が、生後20ヶ月の子供にも野菜だけしか与えず、重度の栄養失調を招いたとして、オーストラリア人夫婦が親権をかけて裁判となっています。
豪紙「News.
com. au」によると、ヴィーガン(完全菜食主義者)であるこの両親の元で育った娘は、当時1歳7ヶ月だったにも関わらず体重は4.9kgで、生後3ヶ月ほどの体重しかなかったとのことです。さらには、十分な栄養を摂取できていないことから、誕生して以来、骨格が発達しておらず、発育が遅れていたため歯さえも生えていないという恐ろしい状態だったといいます。
食事については、朝食には大麦、米ミルク、バナナなどを与え、昼食にはトーストにピーナッツバター、ジャムを塗ったサンドイッチ、夕食には、米と麦にジャガイモを食べさせていたようです。子供を保護した医療スタッフは、栄養失調の原因や未発達の状態を厳格な食事療法の結果として判断しています。
これにより、豪シドニーの裁判所は、ヴィーガンである夫婦に1年半の社会奉仕活動と18ヶ月間の育児と栄養について学習することを命じました。裁判官は厳格な菜食主義について「完全に不適切」と判断し、両親が自分たちの子どもを重大な健康被害の危険にさらしたと指摘しています。しかし、2人の行為は無謀さによるもので、悪意はなかったとも認めていて、娘を含む三人の子供との関係にこれ以上亀裂ができてはいけないという裁判所の判断で実刑は避けたとのことです。
また、その後の調査では、娘にワクチンの接種履歴や出産後の通院歴がないことが発覚していて、夫婦は出産後に一度も病院に娘を連れて行っていなかったということです。母親は当時、うつ状態にあった可能性もあると伝えられていて、現在、娘と息子達は親元を離れ、政府のケアセンターに保護されていることがわかっています。その後の保護施設では、重度の栄養失調だった娘は順調に回復してきていることがわかっていて、ワクチンの接種も受けて体重も増えてきていると言います。しかし、子供達は皆十分な発達ができておらず、言語療法と心理療法が必要とされるなど、身体的にも精神的に平均以下の状態であることが伝えられています。
ネット上では、夫婦を非難する声が上がっていて、「親達が菜食主義なのはご自由にどうぞだけど子供にまで自分の思想を押し付けるのはダメだな。」「極端な思考の親の元ってなんであれ子供にとっちゃ地獄だ…」「子どもは食べたものがそのまま身体を作っていく大切な時期。やはり大切なものは栄養バランス。」などの意見が寄せられています。
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