食事の後にホッとティータイムをしたいところでしょう。中には漢方薬を飲む方もいると思います。しかし漢方薬も飲み方を誤ってしまうと取り返しのつかないことになってしまうケースもあるようなので注意したいところです。
漢方薬の飲み方を誤り身体に異変をきたしたケース
事件は中国のある家庭で起こります。当時11歳の少女が学校から帰宅後、喉が渇いていたため母親が用意したお茶を飲みました。しかしその後、めまいと吐き気に襲われたため、家族に連れられて近所の病院に駆け込んだところ、急性中毒と診断された少女に胃洗浄が行われましたが症状は回復せず、別の病院へと転院。再び胃洗浄と輸血が行われるも、少女の症状はますます悪化したため、今度は大きな病院へ転院となってしまいました。
最終診断の結果、少女はアルカロイド中毒で、脳の中枢神経がすでに損傷していると言われたそうです。この時から、少女は集中治療室に入院しています。結局、少女は体が変形する、痙攣などの後遺症が残ってしまい、母親は「自分が娘に毒を飲ませてしまった」と自責の念に駆られてしまったそうです。
漢方薬も飲み方に注意しなければいけない?
もちろん、すべての漢方薬が猛毒というわけではありません。少女が飲んでしまったお茶には、漢方薬の山豆根(さんずこん)が含まれていました。山豆根は、マメ科の常緑小低木の根を乾燥させたもので、口腔や咽喉の病気を癒す目的で服用されるのですが、幼い少女にとっては猛毒として作用してしまったのです。
それでも、治療費を払うことで少女の体の変形を抑制させることができます。しかし、中国の医療費は全額自己負担が原則なので、一般の家庭が高額な治療費を用意するというのは家計に大きな負担がかかってしまいます。それでも娘が回復することを信じている両親。しかし、今回世界的に少女のことが報道されたことで、少女に手を差し伸べる人が現れるかもしれません。少女の回復を祈ります。
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