「月光」「眩暈」などの名曲を生み出した奇跡のシンガーソングライター鬼束ちひろ。圧巻のパフォーマンスとともに過去の病気やDV被害、自殺未遂、見た目の変貌が話題です。現在の活動とともにご紹介します。
病気の噂の始まりはパニック障害
人込み中で急に息が詰まったり、原因不明の得体の知れない恐怖に襲われたり…。パニック障害とはそのような恐ろしい病です。確定はしていませんが、音楽番組で体調は悪くないのに震えたり、急に和田アキ子さんに対する殺意を表明したりした根本の原因は、このパニック障害にあると言っていいでしょう。
有名人でもパニック障害に苦しめられた人は多く、中川家の兄の剛さんも、バラエティ番組中に急に息が詰まったり、錯乱したりと出演が困難な状態にもなっていました。見た目が派手になったのは、苦しみを表現するためというよりは、苦しみへの抵抗の面が大きいように思われますね。
彼氏からのDV被害と自殺未遂
2010年ころの話ですが、鬼束ちひろさんの彼氏は渋谷の警察官に逮捕されています。容疑は暴行です。アメリカだと夫が少し妻を叩いた程度で警察沙汰になったりしますが、そんな生易しいものではなく、流血状態で、なおかつ体中にアザが見え隠れしていたそうです(さらには骨折もしています)。本格的なDVです。
一般的に異性に依存しやすい女性は、たとえ彼氏に暴力をふるわれようと簡単に別れたりはしません。それに加え、一般的にDVはだんだんとエスカレートするものです。普段から暴行されていたと推測できます。過去には自殺も試みていて、誰にも発見されず死体が朽ち果てたくないとの思いから、母親に「今から死ぬから」とメールを送ったため自殺は遂行されませんでしたが、睡眠薬を普段から常用し、当時はまともな精神状態ではなかったと様々な媒体で語っています。
病気の薬の服用や見た目の変貌がパフォーマンスよりも話題になる
インターネットで鬼束ちひろさんが話題になり始めたのは、2010年から2011年頃です。
それまで清楚なイメージだったのがガラっと変わり、目のまわりを歌舞伎役者の様に縁取るようになりました。和田アキ子さんに対する殺意を表明したのは2012年頃なので、このころから人々は異変に気が付きはじめます。
ただ、ときどき正気に戻ることもあり、2012年6月4日ことの「BAZOOKA」というスカパーチャンネルの番組では、穏やかな表情と共にインタビューに受け答えするさまが見られました。ただファッションに関してはデビュー当時に戻る気はないらしく、2014年頃からタトゥーがどんどん増えています。マリリンマンソン風のメイクも止める気配がありません。
現在の鬼束ちひろの病気と活動
2度の活動休止を経て、鬼束ちひろさんは2017年現在は元気に活動されていらっしゃいます。
全国ツアー『鬼束ちひろ コンサートツアー『シンドローム』』も無事走り切り、一時期の様にフラフラになりながら歌を姿は身を潜めて、ファンをホッとさせてくれています。鬼束ちひろさんもインタビューで「今が最良の状態にあることは間違いない」と語っています。
普段から弱さや苦しみを隠しながら生きている人は、平気だよと言いながらある日突然自ら命を絶ってしまったりしますが、なによりも正直さをモットーとしてきた彼女のことです。きっと本当に闇を抜けて晴れやかな気分になっているのだと思います。鬼束さんはライブ中であってもMCは通常しないのですが、全国ツアー各地で最後にファンの方々に向け「ありがとうございます。感謝しています」などと、人間味の溢れる言葉を発せられるようになっています。