週刊少年ジャンプ誌上で連載されて、日本のみならず国際的な人気を獲得している「ナルト」。誰が一番強いのかはよく議論されますが、その中で必ず名前が挙がるサスケについて語ります。
めっぽう強いサスケ
サスケは作品の中でも、かなり重要なキャラクターと言えます。ナルトのライバルでありながら親友という複雑な間柄。ナルトよりもサスケに感情移入する人が結構いると言いますから、3本の指に入る人気キャラであることは間違いありません。天才肌のサスケは幼い頃から、その才能を遺憾なく発揮してきました。
フルネームをうちはサスケと言うのですが、うちは一族とは瞳術を得意としており、代表的な技に「写輪眼」というものがあります。サスケは雷遁系と火遁の術を得意としています。よく使う術は「麒麟」や「千鳥」。あの六道仙人であるモードナルトと互角に渡り合えると言われていることからも、いかにそのポテンシャルが高いのかが分かります。彼の登場によりナルトはおおいにに盛り上がりました。作品には絶対欠かすことができない一人と言えるでしょう。
最終決戦で腕をなくしたサスケ
サスケは主人公のナルトと死闘を繰り広げるのですが、そのときに左腕を失っています。単行本で言えば72巻。698話の「ナルトとサスケ⑤」はナルトファンの間でも語り草になるほど名場面の連続。腕をなくしたのはサスケだけではありません。ナルトも右腕を失います。倒れこんだ二人の切断された腕からはおびただしい出血が。
ページ一枚を大胆に使い、彼らから流れ出ている血液が二人の間でつながるという、にくい演出をしてくれています。これは「戦いを通じて分かり合えた」ということを表しているのでしょう。サスケに義手をつけるように進める仲間がいるものの「罪をつぐないたい」と言って、義手をつけないまままた旅に出ました。男が思わずほれてしまうような格好良さがサスケにはあります。以上がナルトとサスケの最終決戦です。
ナルトとサスケの最後は涙する人が続出!
ナルトとサスケが昔からのライバルであるということは前述した通り。サスケは闇に落ちることで、強い力を手に入れます。スターウォーズでいうところの、ダークサイドに落ちたわけです。最後の戦いを通してサスケはナルトに色々問いかけます。敵対しているようで交流を求めていることが伝わってきます。闇に入ったことで、それまで関係があった仲間たちから縁を切られ傷ついてきたサスケ。しかしおせっかいなナルトはそれでもサスケに関わろうとした、たった一人の男。
「なぜ自分と関わるのか?」と繰り返し尋ねられたナルトは「友達だからだ」と一言、呟きます。色々な痛みを一手に引き受け、自分を追い詰めながら強さを認めるサスケを見ていると、自分のことにように心が痛むというナルト。このやりとりがあったからこそ、サスケは「オレの負けだ」と口にすることができたのです。もしナルトがサスケに向き合って答えなかったとしたら、いつまでもサスケは戦い続けたことでしょう。そうなるとどちらかが死んでいた可能性が大。
ナルトの作者である岸本斉史氏は、ジャンプでナルトを連載するために生まれてきたようなところがあります。ジャンプの原則は「友情」「努力」「勝利」の3つ。この全てを上手く作品に落とし込み感動を呼ぶのだから、さすがと言わざるをえません。
まとめ
1999年から2014年まで15年の間、全700話の長期連載となったナルト。サスケとナルトの死闘は698話なので、最終話直前だったわけですね。サスケとの戦いをこの辺りに持ってきたのは、それだけ作者の思い入れがあったからだと予想できます。
日本以外にも23か国以上で漫画が売られ、アニメにいたっては60か国以上で放送されました。日本の漫画が世界で通用することを改めて証明することとなったナルトは、漫画史上に残る大傑作と言えます。