名古屋市在住の1歳の双子を育てる女性が、市バスに乗車拒否されたことをSNSに投稿し、物議をかもしています。
その日、双子用ベビーカーに子どもを乗せた女性は、区役所に行くためバスを使用しようとしましたが、3本のバスを混雑のため見送った後、ようやく乗れそうなバスが来たため乗車しようとしました。
双子を乗せた状態だと、ベビーカーの重さは30㎏近くになるため1人で持ち上げるのは困難です。女性は運転手に「乗車用ステップを利用させてほしい」と頼みましたが、無視されてしまったといいます。タクシーはまだ子供の頭がぐらぐらしてしまうので利用できず、「心が折れてしまった」母親は40分歩いて市役所に行ったといいます。
名古屋市の市バスに軽く拒否されて空気を読んで乗るのを諦めたんですが、住民票を入れなくてはいけないので乗り場の管轄に電話しました。
結果平成17年から双子ベビーカーは乗車拒否と決まりました。と言われてベビーカーを畳めばOKとの事。
でも1歳なりたて双子を椅子に座らせたりADVERTISEMENT — NANALILI双子生活 (@6ZbbHA5BHtZE8mG) November 4, 2019
「ベビーカーに子供を乗せたまま乗車することは可能ですが、混雑時は2人乗りベビーカーは折りたたんで乗車することをお願いしています。また、乗車する際に運転手から補助が必要か声かけをするようにしています。」と、名古屋市営バス側は情報番組『モーニングショー』(テレビ朝日系)の取材にコメントしています。
名古屋市交通局はこの日から運転士の対応に問題がなかったかを調査し、女性が乗ったと思われる路線の運行を調べましたが、バスも運転士も特定できずに調査を終えました。乗客と運転士のやり取りを録音したレコーダーも調査前にデータが更新され、その後、女性が訴えて来たわけでもなく難しかったようです。「200人近くから聞いたが確認できなかった。女性が不快な思いをしたのなら申し訳ない。運転士にはこうした場合の対応をしっかり周知させたい」としています。
「ベビーカーを降りたためば乗車OK」という市バス側の回答ですが、幼い双子を抱えて、スムーズにベビーカーを折りたたむということが、果たして可能なのでしょうか。
1歳の双子を育てているasami(@Asami_925)さんは、外出時に子供2人を抱えた状態で写真を撮影。Twitterに投稿したところ、反響がありました。
寝ている子供を前後に抱え、さらに荷物を持つと、このような状態になってしまいます…。
ベビーカーを折りたたむことがいかに困難か、写真を見れば一目瞭然ですね。
asamiさんは「子供の人数に限らず、育児中の大変さが1人でも多くの人に伝わってほしい。思いやりと優しさの輪が広がってほしい。」という気持ちで今回の投稿をしたと語ります。
投稿を見た人たちからは、応援や共感の声が数多く寄せられました。
・写真を見て涙が出ました。見ず知らずの人だとしても、助けるのは当たり前だと思います。
・ベビーカーをたたんで乗った方が危ないです…。ささっと手伝える心の余裕を持ちましょう。
・双子の大変さは痛いほど分かります。本当にみなさん頑張っているし、堂々とベビーカーを使いましょう!
子供を育てるには、親だけでなく社会の助けや理解が必要です。
「困っていたら、助けるのが当たり前」という気持ちを一人ひとりが、持っていたいものですね。
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