かねてから選択的夫婦別姓制度に異論を唱えてきた自民党・片山さつき参議院議員(62)がラジオ番組でその理由を述べ、ネットで呆れかえる声が上がっています。
TBSラジオの『荻上チキ・Session』に出演した片山議員。そこでパーソナリティの荻上チキさん(39)から「選択的夫婦別姓の議論は党内でどういった段階に?」と訊ねられると、
「苗字を変えることで不便を感じるというかたの不便は取り除きたいので、事実上、家族戸籍という日本だけが維持しているもののメリットを全部残しながら、通称を公称化しようと思っていて。この夏かけて、かなり広範な戸籍法改正法を準備しております」と返答しました。
そして、「この問題はデジタル化が進んで、そこを全部してしまうと、最後に残るのはほかの国みたいに戸籍をやめて、生まれたときの1人の登録にするかどうか。そこまで行っちゃうと思うんですが」といい、こう続けました。
「そうすると『ファミリーヒストリー』みたいな番組が作れなくなってつまらない国になるなと、私は思うので! 今あるものを何も全部捨てて消去することはないと思っています」
『ファミリーヒストリー』とはNHK総合で放送されている、著名人の家族の歴史を取材する番組。いっぽう選択的夫婦別姓は、権利の話です。
「夫婦同姓を採用しているのは世界中で日本だけです。国連機関『UNウィメン』の事務局長は『女性は選択肢を持たなければならない』と述べたこともあります。面白いテレビ番組が作れないからと、人権問題をないがしろにしてもいいのでしょうか」と、全国紙記者は意見を述べました。
選択的夫婦別姓について、「ファミリーヒストリーみたいな番組が作れない。そしてそんな国はつまらない」と持論を展開した片山議員に対して、ネットでは呆れる声が上がっています。
「『ファミリーヒストリー』では父方、母方それぞれの祖先、さらにその父方、母方などをさかのぼりさまざま発見がある。当然ながら、違う姓の祖先たちがヒストリーを語り、彩っている」
「片山さつきのショボい言い訳。ある意味戸籍のことをめちゃくちゃ馬鹿にしてるよな」
「ファミリーヒストリーの為に生きてるんじゃない」
「改姓しないで結婚したいっていう権利をそんな理由で奪わないでほしい」
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