今月5日、元フジテレビアナウンサーでタレント弁護士の菊間千乃さんが、『徹子の部屋』に出演しました。その際に、今もネット上で語り継がれている〝伝説の放送事故〟について話したのでした。
1998年。当時入社4年目だった菊間さんは『めざましテレビ』で中継リポートを行いました。その時のリポート内容は、体に装着すると高所から地上まで降りられるという、防災グッズの体験の説明。菊間さんはマンション5階の窓から、実際にこの器具を装着し地上へと脱出を体験しました。
菊間さんは装着後、窓からぶら下がるように身を乗り出しましたが、どこかで手順を間違えてしまったのか、ゆっくりと降りるはずが地面に転落してしまったのでした。下にはマットが敷き詰められていたものの、菊間さんはそのままぐったりと動かず、予想外な出来事にスタジオも困惑し、流れを変えるように次のコーナーへ移ったのでした。
番組終盤、大塚範一アナウンサーは「意識はしっかりしているそうで」と視聴者に容体を伝えましたが、後に全治3カ月の重傷と判明し、〝放送事故〟が全国に中継されてしまったのでした。
菊間さんは当時を振り返り「凄かったですよね。自分はそのままICU(集中治療室)に入って、どういう報道されたのかは後から知りましたけど、新聞は全部1面でしたし」と話し、「上半身の骨を13本折ったんです」「本当に意識がなくて。気付いた時はICUの中で」「あの痛さは何とも言えないですね。ギブス巻いても痛かったし、病院の中で紙1枚ベッドの上に置かれるだけでも痛いし」など凄まじさを語ったのでした。
医者からも「5階から落ちて命が助かったことがすごいのと、後遺症ゼロは僕が見てきた患者さんの中であなたが初めて」と言われたことも明かしたのでした。
「ネットが今ほど普及せず、情報番組で録画する人も少なかったのにこれだけ語り継がれている辺り、いかにこの事故が衝撃的だったか分かるでしょう。現代だったらトレンド入りや映像の拡散など、当時の比にならないほど大騒ぎしているでしょうね」とテレビ関係者も話します。
放送事故とういうのは本当にいつ起こるかわかりませんね。
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