健康を維持するために、十分な睡眠が必要不可欠であることは誰もが知っている常識です。
しかし、今日の現代人は忙しい世の中で、学業や仕事業務を遂行するため、忙しい時間を割いて余暇生活を楽しむためなど、様々な理由で寝る時間を減らすことが多くなりました。このため、多くの現代人は慢性的な睡眠不足と疲労に悩まされています。
実際、睡眠時間が1日7~9時間より少ない人は、心臓疾患や脳血管疾患のリスクが増加したり、肥満や体重過多になりやすいという研究結果も多数あります。
この他にも、睡眠不足は全く予想できない症状を誘発したりもします。
では、睡眠不足の時に経験する予想外の兆候にはどのようなものがあるのでしょうか?
アメリカのオンラインメディア「ハーフポスト」によると、「睡眠不足時に経験する兆候」は次の通りです。
また、「普段よりも衝動的な行動を見せる」ということです。
普段、朝の会議では糖分が多くて見向きもしなかったドーナッツを手に取って食べたことはありますか?あるいは、オンラインで注文していた高い上着を購入しようと検索してみたことがありますか?
このようなことがあるならば、「睡眠不足」が原因である可能性が高いです。
ある睡眠専門家は「前頭葉皮質は睡眠不足の影響を大きく受ける。この領域は判断力、衝動調節、視覚的連想及び注意力と関連がある」とし、「睡眠をあまりにも取らないと判断力が落ち、衝動的に行動するようになる」と指摘しました。
そして、普段よりも空腹になるということも当てはまります。毎晩十分に睡眠を取らないと、買い食いを自制するのが難しいということです。なぜなら、睡眠不足は私たちの身体の2つの主要ホルモンである「レプチン」と「グレリン」に影響を与え、食欲を増加させるからです。
睡眠専門家によると、レプチンは私たちの身体に満腹感を与えるホルモンであり、グレリンは空腹信号を与えるホルモンであるが、十分に睡眠を取らなければ、この2つのホルモンのバランスが崩れ、レプチンは減少し、グレリンは増加するそうです。このため、熟睡をしなければ、”もっと食べなさい”というホルモンが増加し、食べるのを辞めるよう指示するホルモンが減少し、しきりに買い食いをするようになるのです。
これらと共に「よく物忘れをする」ということも挙げられます。普段よく覚えていたことも、数日きちんと眠れないと、頭の中から真っ白に消されたかのように忘れることがあります。このような症状が現れれば、それは睡眠不足であることを意味します。
睡眠は記憶力と感情処理に繋がるが、適切な時に休息を取らなければ、物忘れが酷くなります。
この他にも「周囲の人とよく喧嘩をする」ことや「いつもしている仕事もミスが多くなる」といった症状も伴うことがあります。
特に睡眠と関連して、必ず覚えておかなければならない重要な事実は、「普段不足している睡眠は、週末や祝日など休みの日に寝れば満たされる」という考えは間違っているということです。
平日にあまり寝ず、週末にまとめて寝れば足りない睡眠を補えると勘違いされているが、間違っています。
10日の間、睡眠不足に苦しむと、1週間ぐっすり寝ても認知能力が正常に戻らないなど、脳が完璧に回復しないという研究結果もありました。
そのため、普段7~8時間ぐっすり寝て十分な睡眠を取ってこそ、睡眠不足によって現れるこれらの兆候や症状を経験しないでしょう。
この記事を見たネチズンたちは「出産後睡眠不足に悩まされ7年間、物忘れが酷くなった」「横になって5分以内に眠れれば良い現象だと思っていたが、まさか寝不足の症状だったとは知らなかった」「健康のためにはご飯が重要ではなく、睡眠が重要なのですね」などのコメントが残されました。
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