病院で赤ちゃんを出産した母親が、助産師に「赤ちゃんは顔に奇形を持って生まれた」と告げられショックを隠せない母親。しかし、実は帝王切開の際に傷つけられた傷なのではないかという疑惑が浮上しているというのです。一方の病院側は真っ向から否定する声明を発表しており、ネット上では様々な意見が寄せられています。
イギリスの『New York Post』『Mirror』が報じたのは、英ノーフォーク州ノーリッチに住むアンバー・ウラードさん(Amber Woollard)親子に起きた衝撃のニュースです。彼女はノーフォーク・アンド・ノーリッチ大学付属病院で、帝王切開により娘のバレンチちゃん(Valenci)を出産しました。喜びに満ち溢れる中、バレンチちゃんは生まれてすぐに助産師によって別室へと連れていかれてしまいます。
何事かと思ったアンバーさんに、助産師から「赤ちゃんは顔に奇形を持って生まれた」と告げられたと言います。実際に対面したバレンチちゃんの鼻には、およそ5センチほどの切り傷があったそうで、その傷を見たアンバーさんは生まれ持ったものではなく、帝王切開の際のメスで切られた傷ではないのかと疑ったそうです。しかし、医師からはこの傷について「子宮内にいる時にできたもの」と説明されたことを明かしています。
アンバーさんがこれほどまでに病院側のミスだと確信している理由は、後になって実は助産師と外科医から「傷は子宮内でできたものではない」と告げられたと主張しています。今の心境についてアンバーさんはこう話しています。
「病院側の安易な対応は、非常に深刻な問題だと思っています。私の大事な娘は一生、この傷とともに生きていかなければならないのです。今回のことで、私は病院側に対する信頼を全く無くしました。もう彼らを信用することはできません。」
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それもそのはずです、待ちに待った我が子と対面する時に異変があることを知らされるだけでなく、それが病院側のミスで隠蔽しようとしているのだとしたら、親としてどんな気持ちでしょうか。アンバーさんは、バレンチちゃんが成長していくうえで、顔の傷が原因で学校でいじめられたり、本人のコンプレックスとなって心に傷ができてしまうのではないか、と心配が尽きないことを明かしています。
「娘が学校に行き他の子供達と遊ぶようになった時、周囲から『顔の傷どうしたの?』と言われるかもしれません。それは娘にとっても悲しいことです。」
この事実がニュースで伝えられると、病院側は「顔の傷が帝王切開時によるメスで傷ついたものとは非常に考えにくい」と声明を出しました。また、同病院に勤めるスポークスマンさんは次のように述べています。
「私達はウラードさんの娘さんが、顔に傷を持って生まれてきたことを残念に思っています。そして我々はウラードさんに、娘さんの傷はメスによるものではないことを説明させて頂きました。更なる質問や懸念がある場合は再度、ウラードさんにご納得頂けるよう話をするつもりです。」
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しかし、現状はアンバーさんの信頼を回復することができなかったようで、他の病院でバレンチちゃんの顔の傷を最小限に抑えるための外科手術を3回にわたって受ける予定だということです。このニュースはネット上で話題となっていて、「自力で産めば良かったんじゃない」「外傷の傷と先天的奇形は見た目からして全く違う」「医者はミスを認めません。謝りません。」などの声が上がっています。
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