ワニとは、ワニ目に属する爬虫類の動物の総称です。恐竜と似たような見た目からイメージできるかもしれませんが、ワニは約二億二千万年前初めて登場し、今まで全世界的に23種に進化してきた、かなり歴史深い動物として知られています。進化の系統樹を辿っていくと、やはり恐竜と遺伝的に関わっていて、意外なことにも、鳥とも縁があるそうです。
現代でよく知られているワニをみると、その外見はトカゲに近いですが、体の全長が4mを超える種も存在するなど、大抵は体格の大きい動物です。ワニの大きな特徴としてよくあげられるのが、その大きくて丈夫な口元です。ワニの口をみると、ぎっしり詰まっている鋭い牙だけでも十分恐ろしいですが、実はこれよりも恐るべきなのがその顎の持つ力です。ワニは現存する動物の中で一番顎で噛む力が強いと言われていて、その大きさはなんと1〜3t(トン)にも及びます。普通の成人のヒトの顎で噛む力が65kgであることを考えてみると、想像もできないくらいの力ですよね。このため、ワニは亀など硬い殻を持つ動物をそのまま食べることが多いんだとか。
このような凄まじい生体能力と、大きい身体に、水中と陸上を行き来しながら生きているといった生息形態から、ワニは生態系内でもっとも強力な捕食者だそうです。こんな理由から、毎年ワニが多く生息しているアフリカ大陸ではワニの攻撃に犠牲される被害者が続出しています。アメリカのフロリダ州や、オーストラリアの一部地域にもワニがたくさんいますが、機関でしっかり監視と管理を行っているので、被害にあうひとはそこまで多くはありません。
こんなに恐ろしいワニですが、意外と「やられてる」姿もしばしば見られます。生息地を共有するカバのむれに攻撃されたり、像に持って遊ばされたりもするようです。
こんな場面を見ていると、いくら怖いワニでも少し親密な感じもする気がしますね。
こうして多彩な魅力を併せ持つワニですが、陸上での姿はよく知られているも、水の中ではどうしているかご存知でない方が多いのではないでしょうか。だいぶの人は、普通に伏せた姿勢で、まるでサメのように素早く泳いでいる様子をイメージすると思います。果たして本当にそうなのでしょうか?
では、最近公開された、水中で移動中のワニの「素の姿」をお見せします。どうぞ!
あれ…😅😅💦
そうです。ワニはこうして、ちょっと抜けたような「立った姿勢」で悠々と水の中を移動しているのです。これはもはや、泳いでるというよりも、浮いてるに近いのでは。予想外の展開にとても笑わされてしまいました。
この映像は、あるオンラインコミュニティサイトに投稿された、「ワニが水中で移動する衝撃的な方法」というタイトルのポストに添付されていたものです。本当にいつもこんな感じで泳(?)い出るのか??と疑問を抱く方もいるでしょう。実はこれは泳いでるというよりも、人が立った状態でじっとしている時のように、停止状態に近いそうです。そのはずが、水の流れに沿って体が動いてしまっているのです。
こうしてワニが二足で立っていることはあまり稀なことでもないそうです。狩の時には力強い尻尾を使って泳ぎますが、一度借りが終わって食事を終えるだけでかなり満腹になるので、それからしばらくは狩をせず、身体の代謝を落とし、主に日光浴をしながら過ごしているそうです。案外カワイイ(?)一面を持つ、ワニなのでした。
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