コロナ禍になりステイホーム時間が増えたことから、急激な成長を遂げている日本のアニメ・漫画業界。配信サービスの充実によって自宅でも手軽に楽しむことができるため、老若男女だけでなく海外でも人気を博しています。
しかし、そんな最近の漫画に対してある人気漫画家が苦言を呈し、その発言に注目が集まっているようです。
今月4日、映画・アニメ化なども果たした人気SF漫画「GANTZ」や「いぬやしき」の作者・奥浩哉さんが、自身のTwitterを更新。近頃の漫画について「今の漫画って読みにくいのばっかり。」とつづり、持論を展開しました。
今の漫画って読みにくいのばっかり。
僕が若い頃は編集さんに口酸っぱく読み易さに気をつけてと言われたけど、
最近は何も言わないのかな?
アクションシーンとか本当に何やってんのかわかんないのばっかり。まあ、アニメ化すればわかり易くなってるんですけどね。ADVERTISEMENT — 奥 浩哉 (@hiroya_oku) September 4, 2021
自身が若い頃は担当編集者に、アクションシーンなどの作画を「読み易さに気をつけて」と注意されていたと前置きし、最近の漫画は「アクションシーンとか本当に何やってんのかわかんないのばっかり。まあ、アニメ化すればわかり易くなってるんですけどね。」と指摘。
前のコマと後のコマが繋がってないんだよね。背景描かないから位置関係もわかんないしなんかデフォルメパースの人物ポーズだけ並べた感じで本当に何やってるのかわからない。多分、それでも面白く読めちゃってる人はかなり想像で補ってる人だと思う。さぞかし凄まじい闘いなんだろうって
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つづけて「前のコマと後のコマが繋がってないんだよね。背景描かないから位置関係もわかんないしなんかデフォルメパースの人物ポーズだけ並べた感じで本当に何やってるのかわからない。」と具体的な意見を述べ、「多分、それでも面白く読めちゃってる人はかなり想像で補ってる人だと思う。さぞかし凄まじい闘いなんだろうって」と皮肉ともとらえられる発言をしていました。
また「読みにくいけど人気ある漫画は、補ってあまりあるキャラの魅力があるんでしょうけど、あとはアニメ頼りってゆう。人気があっちゃうと編集さんも何も言えない。」とつぶやいていることから、一部では「あの人気コミックのことなのでは?」という推測も。それが…
今や日本国内で知らない人の方が少なくなったと思えるほどの大ヒット作品となった「鬼滅の刃」(週刊少年ジャンプ)。ネット上では「鬼滅の事だな」「鬼滅の刃は漫画だと必殺技の違いがわかりませんからね」「鬼滅の戦闘シーン何してるか殆どわからずに読んでる」などの声があがっていました。
また、奥さんのこの発言には様々な声が寄せられており「アニメを見て初めてわかる動きがある」「私が読むのが下手なだけかもしれませんが、最近の漫画に限らずベテランの作家さんでも分かりづらい漫画はちょくちょくある気がします。」「共感します。」「先生の仰ること分かります。」など共感する意見がある一方「いきなりどうしたんですか…」「言ってることは分かりますが、読み易ければ良いというものでもないと思います。」など戸惑いの声もあがっていました。
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