レシートの行方
買い物をしたら必ず出るレシート。皆さんは買い物をした後、値段があっているか、お釣りがあっているかなど確認していますか?高価なものならレシートを見なくてもすぐに気付きますが、「ちょっとあれだけ」とコンビニに寄って、値段も見ずに目的の物をとってお金を払って出てくるなんて時はレシートなんて見ない人の方が多いはずです。
この、コンビニで買い物した時にレシート。受け取って日頃から内容確認をしている人はどれくらいいるんでしょうか。多くの人はコンビニのレジに併設されてる不要レシートを捨てる小さなゴミ箱にそのままポイしている人が多い気がします。たとえ、ポイントが溜るカードを提示して買い物をしても、レシートをよく見ない人が多いのではないかと思います。しかし、レシートはどのような場合であれ、しっかり確認した後に処分した方がいいようです。
何故なら、レシートの確認をしたことによってコンビニで起きたある事件が発覚したのです。「レシートを確認しない」という客の盲点をついた驚きの犯行手口を紹介します。
カードがないのに
ある人がローソンで買い物した時のことです。その人はレシートを受け取って内容を確認したそうですが、その時のレシートにある「違和感」に気づきました。その時のツイートがこちらです。
違和感の正体がお分かりになりました?レシートの真ん中よりやや下の部分に「ポイント会員」と「買上ポイント」「ポイント残高」の項目名があり、残高に4,698P(4698円分買い物に利用できる)と記載されています。ポイント会員になってる方なら良く知っている内容でしょうが、この買い物客はローソン発行のポンタカードの会員ではないのです。だから、当然ポンタカードはレジに提示していないし、ポイントがこの人の買い物レシートに反映されるわけがないのです。
実は、従業員がポンタのポイントを不正取得していたのです。からくりは実に単純で、この従業員は自分のポンタカードをレジに通し、買い物客の売り上げから算出されたポイントを自分のカードに加算していたのです。
このツイートがきっかけとなりこのローソンの従業員が、かなりの不特定多数のお客様の買い物に自分のポンタカードを利用していたという事が明らかになりました。小口買い物がほとんどのコンビニで4000ポイント以上貯めるのは相当日数及び回数が必要だったのでしょう。
不正許すまじ
冒頭に書いたように、如何に多くの人がレシートをろくに見ないで捨てているかという事を証明した事件だったと言えます。しかし、悪事はいつかバレます。この従業員もシンプルな操作で全くバレないから罪悪感がマヒしてしまったのでしょう。たまたま1回だけそのお店で買い物した客が、レシートを見る人だったおかげで犯行が明らかになったのです。ツイートをした人は被害者には違いありませんが、金銭を搾取されたとか自身のポイントを搾取されたわけではありません。しかし従業員の行為は詐欺・横領行為です。
最近コンビニや飲食店のバイト従業員のモラル低下が社会問題化しています。今回の不正行為はそれら炎上動画事件とはちょっと違うかもしれませんが、善悪のけじめがないという点では一致しています。すなわち、何処で買い物をしたとしても、レシートはよく確認しましょう。またお店側の管理監督も徹底していただきたいです。
こんな不正行為が氷山の一角で、他の店舗でも行われていたらと思うとぞっとしますよね。レシートはエビデンスであり、割引サービスなどがレシートに印字されているケースもありますので、これからは良くチェックするようにしましょう。
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