東京・渋谷に設置された若者ワクチン接種センターをめぐる、小池百合子東京都知事の発言がネット上で問題となっています。

受付初日の2021年8月27日、整理券を求めて、会場外に長い行列ができたことについて、小池都知事は「密でしたね…工夫してほしいですね、現場で」とコメントしました。

この発言にツイッターでは「他人事のような発言」「まさに日本の縮図」と違和感を示す声が相次いでいます。

東京都若者ワクチン接種センターは、JR渋谷駅近くの渋谷区立勤労福祉会館に設置されました。

対象は16～39歳の都内在住者と在勤・在学者で、接種券と身分証明書を提示すれば、予約なしでワクチンを接種することができます。

受付初日の27日は、前日夜から整理券を求めて人が殺到し、朝7時半には定員の上限に達して、ワクチンを打てない人が多く発生しました。

27日午後の定例会見で、小池都知事は「今日接種できなかった方は申し訳ありませんでした」と謝罪をし、翌日の28日以降は先着順ではなく、現地での抽選にする方針を示しました。

また、27日午前には記者の取材にも応じ、記者から接種会場の行列について聞かれた小池都知事は「密でしたね…工夫してほしいですね、現場で」とコメントしました。

この「密でしたね」発言は27日のニュース番組などで取り上げられました。

ツイッター上では「他人事のような発言」 「現場の人ブチ切れていいやつじゃん。可哀想だよこんな言われ方」「まさに日本の縮図」などと、怒りの声が殺到しました。