お笑いコンビ「EXIT」の兼近大樹さんが以前放送されたフジテレビ系「ワイドナショー」に出演。『容姿イジリ』問題に持論を展開しました。
番組では、女性お笑いトリオ「3時のヒロイン」が、『容姿イジリ』ネタをやめるという話題が取り上げられました。番組に出演したメンバーの福田麻貴さんは、時代が変わるとともに芸人と視聴者との間での価値観のねじれが生じていることを指摘し、今回の決断に至った理由を明かしました。
福田さんは、「芸人からしたら『いじってくれてありがとう』だけど、視聴者はそれをリアルに捉えて『かわいそうでしょ』という風になってきている」と時代の変化に触れ、「テレビはテレビというのが浸透していない今は、ネタだけでもストップしようかと」とその理由を語りました。
この話題に兼近さんも同調し、今のお笑いを『サーカス』と例え、持論を展開しました。兼近さんは、「上の世代の面白い方々って、芸人同士でサーカスしてるんですよ。だからナイフを投げても当たらないし、空中ブランコで跳んでも取ってくれる。これがテレビとかお笑いの世界」と説明。
「でもこれって危険な行為だから、一般のところで行われるとケガするに決まってるんですよ。当たり前のようにナイフを投げて刺さって、『痛い!怪我した!』って一般の人はやっている」と、あくまでも『イジリ』はプロの芸人間で行われるから成り立つものだと強調しました。
これに「ダウンタウン」の松本人志さんも芸人のネタの中で『イジリ』を指摘することは、ボクシングの試合中に観客が「リングに上がって『殴り合いやめろ!』って言うようなもん」とし、福田さんの意思を尊重しつつも、「ねじれを戻すためには、我々は引かずに頑張るっていうやり方もあるんちゃうかなって思う」と意見しました。
これらの『容姿イジリ』問題に、兼近さんは「ライセンスとかを取得した人しかお笑いしちゃいけないみたいにして。言葉の暴力を許してもらえるライセンスを作って、それを持った人がお笑いをできれば、リングの中で戦ってるのと一緒になるんじゃないのかなって」と、時代に合わせた新たなお笑いのあり方を提案しました。
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