史上最多となる9個の金メダルを獲得した柔道ですが、山下会長も理事に名を連ねる国際柔道連盟(IJF)が、緊急事態宣言中にもかかわらず、東京で宴会を開いていたのです。
7月下旬、日本武道館でオリンピック柔道の熱戦が繰り広げられていた中、広い宴会場の円卓には深夜11時過ぎまで数十人の外国人客が集まっていました。
お酒が回るにつれて声はどんどん大きくなり、笑い声も響き渡ります。
宴会の舞台となったのは、菅総理が番記者や秘書官などと朝食会を開くことでも知られる、東京・永田町にある『ザ・キャピトルホテル東急』の大宴会場『鳳凰』です。
五輪開幕を目前に控えた7月12日、都内では4度目の緊急事態宣言が発令されており、飲食店は20時までの営業に加え、酒類提供は禁止されていました。
これについてホテル関係者は「キャピトルホテルでもレストランは20時で閉店し、アルコールの提供は休止しています。それなのに、IJFの皆さんには20時以降も飲食を認めていました。しかも、食前のシャンパンやワイン、スコッチウイスキー、ビールに日本酒や焼酎まで提供していました」と話しました。
続けて関係者は「酒に酔った数人が宴会場を出て騒ぎを起こしたとも耳にしました。予約が少なかったので、他の利用客との接触はなかったようですが……。会場内のアクリル板の仕切りは申し訳程度で、ほとんどのIJF関係者がマスクをつけずに大声で会話をしていました」と話しました。
これには街場の飲食店も憤りを隠せません。
渋谷のスポーツバー『フィールズ』の田中守店長は「サッカーやラグビーのW杯では連日、200人以上が押し寄せましたが、東京五輪ではお客さんはほぼゼロ。にもかかわらず、五輪関係者だけ例外扱いするなんて最悪ですよ。我々はルールを守って20時以降の予約を泣く泣く断っているのに、一部の人だけが宴会を開くなんてあり得ない」 と話しました。
ホテル側は「お客様のプライバシーに関する事になりますので、お答え致しかねます」と話すのみだそうです。