世界的に感染の拡大の一途にある新型コロナウイルス。特に免疫力の弱いお年寄り・子どもたちは気を付けたいところですが、とある90歳の女性が感染してしまったものの、なんと人工呼吸器を「いらない」と拒否。そのまま息を引き取ったのですが、ネット上では「彼女の死を無駄にしてはいけない」と呼びかけられています。
新型コロナウイルスに感染した90歳女性
それはベルギーでの出来事。とある日、90歳の女性が突然の食欲不振と息切れの症状を起こし病院を訪れました。その後の検査で新型コロナウイルスに感染していると判明したことから3月20日に緊急入院。しかし、高齢ということもあり、症状はだんだんと悪化の一途をたどるばかり。
その後、呼吸困難に陥ってしまった女性は人工呼吸器を使用することになりましたが、これに女性は「いらない」と拒否をしたとのこと。「どうして?」と医師に質問された際、「私のために用意してくださった人工呼吸器は、若い患者さんのために使ってあげてください」「私はとても良い人生を送れましたよ」と答えたとのことです。女性はその2日後にこの世を去りました。
ネット上「彼女の死を無駄にしてはいけない」
ベルギーでは感染者数の増加に伴い人工呼吸器が不足しているとのこと。女性はこれを把握していたのか、自ら優先順位をつけたことになりますが、このようなエピソードがネット上で話題になると、ユーザーたちから感動の声が相次ぎました。「彼女の死を無駄にしてはいけない」「一生尊敬します」など、様々な反応があります。
もし彼女が新型コロナウイルスにかからなければ、さらには人工呼吸器を拒否しなければ、より長生きできたことでしょう。当然ながら人の命に優先順位などありませんが、これまでの人生を全うし、自ら旅立つことを選んだ女性は永遠にその存在を語り継がれることでしょう。
まとめ
このように、人工呼吸器が不足している現状を勘案し、自らの命を犠牲にしてまで若い世代の患者に譲った90代の女性。自らの人生を十分に生きたと満足され旅立ったのだと思われますが、女性の死を無駄にしないためにも、これをきっかけに医療現場が少しでも改善されれば、と思えてなりません。