テレビ朝日の東京五輪番組を担当していたスタッフ10名が、閉会式が行われた8月8日の夜に打ち上げ名目の飲み会を行っていたことが発覚。同局は11日、『羽鳥慎一モーニングショー』で5分間にわたり謝罪しました。
同社スポーツ局に所属する社員ら10名は、緊急事態宣言中の8日夜から9日未明にかけ、都内のカラオケ店で飲酒。さらにあろうことか、女性社員1人が誤ってビル2階から転落し、左足の骨を折るなどの重傷を負っています。
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コメンテーターを務める同社報道局の玉川徹氏は「テレビ朝日社員として、視聴者の皆様の信頼を損ねたことを謝罪申し上げます。申し訳ありませんでした」と謝罪しました。
続けて「すべて明らかにして視聴者の皆様にお伝えすること、まずそこからしか信頼は回復できないと思います。テレビ朝日の社員、役員1人ひとりが失われた信頼を少しでも回復できるように努力するしかありません。改めて『羽鳥慎一モーニングショー』やテレビ朝日を見ていただいている視聴者の皆様に謝罪致します。申し訳ございませんでした」と述べましたが、どこまで徹底調査して視聴者に開示するのかは疑わしいものです。
『モーニングショー』の薄っぺらい謝罪に視聴者激怒
しかし、連日堂々と〝行動の自粛〟を訴えていただけに、視聴者からは
《なんで一般社員が先に謝罪するのだろうか? まずは社長や役員、統括者が謝る事案でしょう。本来は社員を守るべき立場の人間が出てこないで社員を盾にするのは卑怯だと思う》
《モーニングショーはしばらくコロナ関連のニュースを一切やめるべき。どの面下げて報道するつもりなんだろうか》
《通りいっぺんの謝罪コメントしか出来ないなんて茶番だな。変わらないのは経営陣の責任だと思います》
《あれだけ、政治家・官僚の飲み会を批判したのに、飲酒を伴う会食を深夜まで行う神経が分かりませんね。テレ朝がいつも言ってる「トップの説明責任」はどうなったんでしょうか》
などと、非難の声が殺到しています。
テレビ誌ライターは「そもそも、玉川氏が謝罪したのは番組開始後、20分経ってから。本来なら番組冒頭で謝罪するのが筋でしょう。しかも謝罪後はそのまま、昨日のコロナ感染状況を報道しています。開いた口が塞がらないとはまさにこのことです」と語っています。
過去に散々、新型コロナウイルスの恐怖を煽り、行動自粛を訴えてきた「モーニングショー」。しばらくはコロナ報道をしたとしても多くの人は聞く耳を持たないでしょう。