アメリカやイギリスの研究チームが8万人余りのデータを分析しました。
コロナ19に感染し人工呼吸器をつけるほど悪化した場合、知能低下に繋がりかねないという研究結果が出ました。
今月3日(現地時間)、メディアの報道によると、医学学術誌・ランセットに最近発表された「コロナ19で回復した人々の認知低下」というタイトルの研究にこのような分析結果が掲載されました。
イギリスのインペリアル・カレッジ・ロンドン、サウサンプトン大学、アメリカのシカゴ大学などの研究チームは昨年、認知検査の一種である「グレート・ブリティッシュ・知能テスト(GBIT)」を受けた8万1337人のデータを用い、性別、民族、母国語、居住国、職業及び収入によるテストの平均点数を導き出しました。
その次に、8万人余りのGBIT受験者のうち、コロナ19に感染した1万2689人と感染していない人の点数を比較しました。
その結果、コロナ19に感染したことのある人々は、推論、問題解決、空間計画、標的認知能力の部分において低下していました。
特に、重症患者であった人はより低下が目立ちました。病院に入院して人工呼吸器をつけた人たちの標準偏差値は0.47ほど低く出ました。
研究チームは「この実験で標準偏差値0.47は普通の知能検査(IQテスト)で7点ほどの差となる」と伝えました。
ただし、彼らは「脳画像の資料なしに単純な結論を下すことには警戒しなければならない」とし「今回の研究結果がコロナ19の後遺症に対する追加研究に繋がらなければならない」と強調しました。