去る6日、自宅で小学1年の妹(6)を暴行し死亡させたとされる事件で、傷害致死の疑いで逮捕された 大津市の無職少年(17)が、滋賀県警の調べに対し、容疑を認め、「妹の世話をするのがつらかった」との趣旨の供述をしていることが 関係者への取材で判明。県警は 母親は留守がちだったという家庭状況や暴行の動機などを詳しく調べているという。
去る1日に 事件が発覚した同日午前、少年は 妹が同市内の公園のジャングルジムで転落した、と近隣住民に助けを求め、意識不明だった妹は 搬送先の病院で 死亡が確認。県警は司法解剖の結果などから転落した事実はないと判断していました。兄妹は家庭の経済的な理由などで 県外の別々の児童養護施設で育ち、妹が小学校に入学した4月から 母親と3人暮らしの生活となったと 大津・高島子ども家庭相談センター(児童相談所)は説明。
近所の住民は 母親の代わりに妹の面倒をみていた少年が、妹とボールなどで仲良く遊ぶ姿をたびたび目にしていたそうです。
その一方で、暴行があったとされる時期に近い 7月21日未明、兄妹が自宅近くのコンビニを訪れたため、同センターは「ネグレクト(育児放棄)の疑いがある」などとして、今月4日に 母親と面談する予定だったという。
7月下旬~8月1日ごろ、少年は 大津市内の自宅で 妹を殴ったり蹴ったりし、右副腎破裂やろっ骨骨折などを負わせ、外傷性ショックで死亡させた疑いで、4日に逮捕。県警は 当時の詳しい状況を調査中。関係者によると、少年は、だだをこねるなどした妹に かっとなった、との趣旨の供述もしているということです。
何故2人とも引き取る事に⁉ 兄を犯罪者にしてしまったのは、関わった大人の責任…
今回のこの報道には 子育てアドバイザー/キャリアコンサルタントの高祖常子氏からもこのようなコメントがよせられました。
《兄を犯罪者にしてしまったのは、関わった大人の責任でもある。
「死亡女児の兄「妹の世話がつらかった」」という言葉は、やっぱりと思ってしまった。4月から別々の施設で暮らしていた、しかも歳が11歳も離れている兄妹と母との同居。記事に「少年は母親の代わりに妹の面倒をみて、近所の住民は妹とボールなどで仲良く遊ぶ姿をたびたび目にしていた」とあるが、兄も妹の世話を頑張っていたのだろう。別な報道では「母親がネグレクトの疑い」と書かれており、妹の世話の負担が大きくかかっていた可能性がある。児童相談所や児童養護施設などの連携不足を感じてしまう。ぜひ丁寧に検証して、今後に役立ててほしい 》
その他も多くのコメントがよせられているようですが…
《これは兄が、親から虐待されていたと考えて良さそう。肉体的な虐待はわからないが、少なくとも育児を押し付けて、学校にも仕事にも行くことができない状況を作っていたのでしょう。ネグレクトで母親も逮捕してほしい。兄だけ罪を負うのは違う。そして、家賃も払えない母親の元に子どもたちを帰したことも問題では》
《養護施設で育って学校にも行っていない、母親は自分達を放置している。そこに一緒に育っていない鬱陶しい妹がいる。暴力が向くのも分からないではない。これは産みっぱなしの親が殺したも同然でしょ。子は親を選べないとは言え悲しすぎる 》
《現在の情報だけでは不明点が多すぎる。17歳に6歳の面倒を見させた母親を拘束して事情を早く聴取してほしい。結果は、二人とも施設にいた方が良かった。関係者の判断を検証してください。6歳の子供を守れなかったのは、大人です!》
《これは心が苦しい…。兄の方も幼い頃、自分の反抗期を親に受け入れてもらえてないだろうに、離れて暮らしていた小さくて、まだ手のかかる妹のお世話を日常的に母以上に見ないといけないのは、負担だったんだろう》
《この兄妹は、やっと母親と暮らせて今まで寂しかった分いっぱい甘えられて幸せな生活ができるって思ってたんじゃ…。施設から引き取ってまで母親は何をしたかったのだろう…。息子だけの問題じゃない母親に責任あるよ》
《子どもが子どもの世話をしてこうなった。そもそも何故2人とも引き取る事になったのかな?児相がお母さんに返しても大丈夫という判断をしたのなら、その判断をした基準が知りたい 》