7月31日、東京五輪・男子シングルスで、世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ選手が3位決定戦で敗退し、ネットの支柱にラケットを投げつけて破壊する行為が見られ、一時Twitter上ではトレンドワードに「ラケット破壊」が急浮上していました。
前日の準決勝で第4シードのアレクサンダー・ズベレフ選手に敗れ、年間ゴールデンスラム達成の希望がついえたジョコビッチ選手。焦りや苛立ちが彼をある行動へと導きます。
第3セットの最初のゲームで、ブレイクチャンスを不意したジョコビッチ選手は、空席のスタンドにラケットを投げ捨て、ネット際の攻防にミスを犯した際には、怒りを抑えきれずに、新たなラケットを破壊してしまったのです。
この行動にSNS上では「物に当たるって最低」「本当に不快すぎる」「オリンピックの場でやめてほしいよね。」「子ども達に見せられない姿」など、厳しい声が多くあがっていたようです。
一方、テニスファンからは「テニスのラケット破壊なんか昔からよくある」「テニスの試合じゃよくある」「今更なに言ってんだか」「いつものことです」など擁護する声も多くあがっていました。
ジョコビッチ選手はこの行動に対し「僕は精神的にも、肉体的にも、信じられないほどの倦怠感を抱えながらプレーしていたんだ」と言及。「申し訳ないとは思う。ただ、僕は自分のタンクに残されたエネルギーはすべてを費やしていたから、感情が爆発してしまったんだと思う。試合中のコートでは誰もが緊張しているから、これは起こりえることなんだ」と話し「僕らだって人間なんだよ」とつぶやいていたそうです。