東京五輪の卓球混合ダブルスで、日本卓球史上初の金メダルを獲得した水谷隼選手(32)が28日、ツイッターを更新。「とある国から」、誹謗中傷のメッセージが来ると明かしつつも「それだけ世界中を熱くさせた」と前向きにとらえてみせ話題を呼びました。
東京五輪で選手たちの快進撃が続くなか、インターネット交流サイトでは選手たちに向け、応援や賛辞以外に、誹謗中傷する内容も国内外から書き込まれており、深刻な事態を招いたケースも。
混合ダブルス決勝で中国を破り、金メダルに輝いた卓球の水谷選手は自身のツイッターで「とある国」から「くたばれ」「消えろ」などと書かれたダイレクトメッセージが相次いでいると告白。
続いて「免疫ありすぎる俺の心には1ミリもダメージない それだけ世界中を熱くさせたのかと思うと嬉しいよ」と気に留めない様子を見せていました。さらに「日本人の方は全て応援メッセージです ありがとう」と日本のファンに感謝の言葉も。この投稿にファンから心配の声が寄せられたからか、その後ツイートは削除されました。
他にも体操男子個人総合で金メダルに輝いた橋本大輝選手(19)や、サーフィン男子銀メダルの五十嵐カノア選手(23)も誹謗中傷のターゲットに。
五十嵐選手は28日、自身のツイッターを更新し、心ないコメントに「我慢できません」とポルトガル語で反論。
27日の準決勝でブラジル選手と対戦した五十嵐選手は、試合終盤に空中で横回転する大技・エアリバースを決めて大逆転。この採点に不満を抱いたブラジルのファンが、五十嵐選手のSNSに「恥!ジャッジは強盗をした。ガブリエウ・メジラ(五十嵐の準決勝の相手)が本当のファイナリスト」、「あなたは審判の助けがなければなにもできない」などの中傷コメントを投稿。さらに、インスタグラムには競技直後から攻撃的なコメントが殺到。採点への不満などが書き込まれており、多くは海外のアカウントからとみられています。
また、テニスの大坂なおみ選手(23)は徳間書店が業務委託をしていた編集者から「人権侵害を伴う不適切な投稿」を受けていたことが発覚。この編集者は大坂選手が敗退したことについてSNSの個人アカウントを使って差別的な投稿をしたということです。この投稿が問題視され、ツイッター上で批判の声が相次いでいました。
五輪開幕前には競泳の池江璃花子選手(21)が、出場辞退や開催反対を表明するよう求めるコメントが寄せられていると明かし、今年5月には「非常に心を痛めたメッセージもありました。(そうした気持ちを)選手個人に当てるのはとても苦しい」とつづり、大きな波紋を広げていました。
真剣に競技に取り組む選手たちに対する心ない投稿は、本当に許せません。悪質なコメントは絶対見逃してはいけないでしょう!