7月25日に、東京オリンピックの新種目である『スケートボード』の男子ストリート予選と決勝が行われました。
新種目ということもあり予選から手に汗握る競技が多く繰り広げられ注目が集まりましたが、視聴者たちは、この新種目の〝解説〟にも注目を寄せていました。
『スケートボード』の中でも〝ストリート〟では、階段や手すりが設置されたコースで、技やスピードを競い合うという種目になっています。
同日の競技では、実況をフジテレビアナウンサー・倉田大誠アナウンサーが務め、解説は、プロスケートボード選手の瀬尻稜氏が担当しました。
そして競技が開始され、選手の技やテクニックを、倉田アナが言葉のプロらしく丁寧に中継しました。
そんな一方で、瀬尻氏は、「熱い! やべぇ!」「めちゃめちゃ頑張ったっすよ」といったような〝くだけた〟言葉を駆使して解説していました。その他にも、「鬼ヤバいっすね」や「いや~、ハンパねえっす」「すげぇっす」などのワードも飛び交い、倉田アナの固い印象が和らぎ、スケートボード本来の〝ストリート感〟溢れる実況に変わっていきました。
スポーツ誌のライターは、
「瀬尻氏は、スケボー界では知らない人はいないほどの実力者で、海外大会にも出場するプロ中のプロ。若干17歳という若さでワールドカップの優勝を果たしました。またスケートボード世界最高峰の大会『Street League』に日本人初出場。現在までに世界大会で5回も優勝している〝鬼ヤバい〟経歴の持ち主です」と、瀬尻氏の実力について語りました。
若者言葉を巧みに操って解説する瀬尻氏に対して、オーディエンスのバイブスも俄然ブチあがりの様子でした。
この実況を見た視聴者などからネット上に、
「今までのスポーツ中継にはなかった若者言葉。新しい競技ってことを鬼感じるッス」「選手のこと『あいつ』って言っちゃうところが、スケボー文化って感じでなんかいい」「解説の人から「スケボーはみんなトモダチ、みんなライバル」感が伝わってきた」
「口調にちょっと驚くけど、技の解説分かりやすいし、選手一人ひとりにリスペクトある。しかも実況の人と相性悪くないし、基本的にいい人なのが分かる」「解説がゆるくて、語尾を伸ばしまくりで「ストリート」っぽさ満点。なのに話す内容は分かりやすいし、スケボーの社会認知度みたいなのにもふれて良い感じ!」などと、リスペクトの声が続出しています。
まさに、スケボーをレペゼンしたも言える瀬尻氏の解説は、スケボー知識のない人すらも虜にしています。