2018年8月18日発行のアメリカの新聞「NEW YORK POST」が朝に発売されてからすぐに完売してしまったそうです。このように新聞がバカ売れした理由は、ファッションブランド「Supreme」が2018年の秋物&冬物の新作の宣伝のため、一面に掲載されたためだそうです。
新聞が買い占めされる事態に
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アメリカ国民が新聞欲しさに、明け方から買い占めをしました。1部1ドルの新聞が朝の10時30分には12ドル、午後5時には100ドルまで価格が跳ね上がったそうです。あるTwitterユーザーは、明け方の5時に10ヶ所の売店をまわり、146部も買い占めたそうです。ある売店の店長いわく、ある客が前日の晩に20ドルを渡し「『NEW YORK POST』を誰にも売らないでほしい。僕が来るまで待っててくれないか」と言ったそうです。また別の売店の店長は、店長自身が買い占めるため、販売自体を拒否したそうです。
煉瓦にロゴを刻印するだけでも売れる?
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熱狂的なファンにとって「Supreme」のロゴが刻印されている商品は、宗教的な象徴物と何ら変わりありません。「NEW YORK POST」はこの人気ぶりを利用し、それまではどこのブランドとも契約を結ばなかった中、今回初めて「Supreme」の宣伝をすることに。それほど世界中で愛されている「Supreme」は、ポイ捨てされたゴミにロゴを刻印するだけでも売れる、といわれています。
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また、過去には消火器にまでも「Supreme」のロゴが刻印され、やはり完売。さらに2016年には煉瓦にロゴを刻印し、30ドルで販売したところ、一瞬で完売。また、インターネットで1000~2000ドルで取引されたそうです。
新商品が発売されるたび行列をつくる「Supreme」マニア達
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「Supreme」は1年に2回新商品を発表します。しかし一度に全て発表するわけではなく、毎週木曜日午前11時に一部の商品のみ発売。また、どんな新商品が発売されるのかは、実際に店頭に並ぶまで誰も分からないそうです。そのため、ファンの間ではどのような商品が発売されるのか当てるのが恒例行事なんだとか。
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そして木曜日になると、前日から「Supreme」マニア達が野宿をします。店舗はニューヨーク、パリ、ロンドン、東京など11ヶ所のみ設けられていますが、一度に10人ずつ入ることができ、1点のみ購入可能です。また、店舗の近所に住んでいないマニア達はインターネットで買い占めをするんだとか。誰よりも先にサイトに接続をしたがります。
「Supreme」の企業価値が高い理由は?
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また「Supreme」の企業価値は、2017年に10億ドルと評価されています。かつて「Supreme」は道端での販売からスタートし、今となっては日常生活で無くてはならない存在に。このように「Supreme」の企業価値が高い理由は、「Supreme」側はどれだけ人気の高い商品であっても追加で生産をしないそうです。そのため、どれだけ高いお金を出そうとしてもなかなか手に入りにくい、といわれているブランドですね。