6月25日、警視庁麹町署は新型コロナウイルス拡大の影響に苦しむ事業者向けの「家賃支援給付金」を国から騙し取ったとして、経済産業省のキャリア官僚である新井雄太郎容疑者(28)と桜井眞容疑者(28)を詐欺容疑で逮捕されました。
二人は、昨年12月、互いの苗字を冠し、投資目的で設立した『新桜商事』というペーパーカンパニーの口座に家賃6ヵ月分に当たる給付金約550万を振り込ませた疑いで逮捕され、二人とも経産省キャリアなので給付金の制度は熟知してことも関係しています。
二人は青春時代を慶應義塾中学・高校ですごした級友でもあり、両者を知る同級生たちは新井容疑者は真面目で、大人しく、桜井容疑者はクラスで率先して笑いを取り、目立っていたと語ります。また経産省での職場の同僚は、二人とも勤務態度は至って真面目で、評価もよく将来を期待されていたと言います。
しかし、それは「オモテの顔」で、主導したのは、新井容疑者と報じられていますが、詐取した約550万円のうち500万円を桜井容疑者が受け取っており、二人の間に「主従関係」があったと考える見方もあります。
桜井容疑者は、投資を巡って訴訟になるなど複数の金銭トラブルを抱えていたことから、金に困って行われた犯行にも思われるが、容疑者二人の同級生は「桜井くんは、高校時代から株式投資をやっていたんですよ。高校と大学の学費は投資で増やしたカネで払っていると言ってましたからね。」とも語っています。