「肥満は万病のもと」、そんなイメージを持っている方も多いのではないでしょうか?
確かに肥満は高血圧、糖尿病、高脂血症などの生活習慣病のリスクを高め、心筋梗塞や脳卒中など命にかかわる病気を引き起こす原因になることも少なくありません。
しかし、近年、必ずしもぽっちゃり体型の方が短命ではないことが様々な研究で明らかになってきました。
最近、あるオンラインコミュニティには「最も病気に強く、長生きする体重」というスレッドが投稿され、多くの人の間で話題になっているそうです。
最近の医学の研究結果によると、肥満はストレスをバリアする役目があるため、細い人よりもストレスを受けにくいという結果が明らかになったといいます。
これはあくまでもストレスの状況によって判断される結果ではありますが、昔は運動して健康的な体の方が長生きする!と言われていましたが、現代ではむしろストレスを感じにくい肥満体質のほうが病気に強く、長生きしやすいという結果になったということです。
しかし、当然のことながらストレスの状況からみた医学診断のため、肥満体質が完全にいいということではありません。
というのも、肥満は生活習慣病をはじめ、さまざまな病気の原因となり得るため、予防・改善が重要なんです。
肥満度の指標であるBMI(Body Mass Index)の理想的な数値は22と聞いたことがないでしょうか?
実際ここ数年、「健康には小太りなくらいがちょうどよい」といった言説が定着してきている感はありますが、一般的に、BMIの小さい痩せた人は肺炎や結核などの感染症の発病率が高く、BMIの大きな太った人は糖尿病や心臓病などの発病率が高いと言われています。
そもそも、BMI(Body Mass Index)はボディマス指数と呼ばれ、体重と身長から算出される肥満度を表す体格指数です。
子供には別の指数が存在しますが、成人ではBMIが国際的な指標として用いられています。健康を維持するためは日頃からBMIを把握することが重要です。
日本肥満学会では、BMIが22を適正体重(標準体重)とし、統計的に最も病気になりにくい体重とされています。25以上を肥満、18.5未満を低体重と分類しています。
いずれにしても、様々な調査や研究から、BMIの値がややぽっちゃりの方はやせ体型の方よりも病気になりにくく、長生きしやすいことがわかりました。
若い世代の女性はとにかく無理な食事制限によるダイエットをする方が多い傾向にありますが、無理な食事制限を続けていると、生理不順や無月経が起こすこともあります。健康的にもよくないこともありますので、確かに肥満は様々な病気のリスクになりえますが、現在ではやせ体型の方よりもぽっちゃり体型の方の方が病気になりにくく、長生きしやすいことが分かっているので注意したほうがいいかもしれませんね。
[著作権者VONVON /無断コピー、無断転載および再配布禁止(違反時の法的措置)]